邦銀が攻めに転じるチャンス=金融担当相
[東京 20日 ロイター] 渡辺喜美金融担当相は20日の閣議後会見で、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)が英銀大手バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)に出資する交渉をしていることがわかったことに関連して、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題を発端に世界的に動揺と不安が広がる中で、邦銀は「攻めの姿勢に転換できるチャンスの状況にある」との見方を示した。
渡辺担当相は、三井住友がバークレイズと交渉しているかどうかは「金融機関から発表されていないのでコメントしない」と述べた。ただ、一般論として、邦銀はサブプライムローンや証券化商品の被害が「比較的軽微で済んでいる」としたうえで、「世界的な動揺と不安の中で、ピンチをチャンスにしていくことが大事だ」との認識を示した。
<金融機関の貸し出し態度は「過剰防衛的」>
また、渡辺担当相は、最近の国内の金融機関の融資姿勢について「貸し出し態度が抑制的になっている。中小企業に対しての貸し渋りや貸し剥がしの声が、ちまたに出てきている」と指摘した。そのうえで「金融機関はリスクをとるべき。リスク管理はきちんとやる必要はあるが、あまりに過剰防衛的な行動が横行しているのではないか」との見解を示した。
さらに、貸し渋りをする金融機関の中には「金融庁が特定業種について融資を控えるように指導がある、などととんでもない言い訳をするところがある」と指摘。「そういう言い訳は許さない。きちんと検査の中で、そんなことを言っていないかどうかも検査する」とした。
証券取引等監視委員会が、有価証券報告書と発行開示書類の虚偽記載でIHI(7013.T: 株価, ニュース, レポート)に過去最大の約16億円の課徴金の納付命令を金融庁に勧告したことに対しては「ただちに審判手続きの開始を決定する」とした。証券市場の信頼性確保する観点から「開示の法令違反があったのは残念なケースだ」としたうえで「関係者は、こうした事案がふたたび起きることのないよう再発防止策を講じてほしい」と述べた。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)
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