ダウが1年9カ月ぶり安値、原油の最高値更新や企業業績懸念で
[ニューヨーク 26日 ロイター] 米国株式市場は急落。ダウ平均株価は350ドル強値下がりし1年9カ月ぶり安値となった。原油が最高値を更新したことや、ゴールドマン・サックスが投資家に対し金融や自動車株の売却を推奨したことで、企業業績に対する懸念が強まった。
米原油先物は一時140ドル台に乗せ、インフレ高進が世界経済を圧迫するとの懸念が一段と高まった。
買い材料がほとんど見当たらないなか、ダウ、ナスダック、S&P500はともに約3%下落。ダウは全構成銘柄が下げた。
リサーチ・イン・モーション(RIM)(RIM.TO: 株価, 企業情報, レポート)(RIMM.O: 株価, 企業情報, レポート)やオラクル(ORCL.O: 株価, 企業情報, レポート)が弱気の業績見通しを示したことを嫌気し、ハイテク株が売られた。ナイキ(NKE.N: 株価, 企業情報, レポート)の米国内業績が失望を誘う内容となったことも地合いを悪化させた。
金融株は、ゴールドマン・サックスがシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)とメリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)について、追加評価損を計上する可能性があるとの見方を示したことを受けて下落した。
ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)は一時53年ぶり安値に下落。ゴールドマンは同社について、自動車セクターが大きく減速するなか、資本増強や減配を迫られる可能性があるとの見方を示した。
カリヨン証券の株式セールス・トレーディング部門マネジングディレクターは「原油はいまや140ドルであり、世界経済が大きく減速するとの深刻な懸念がある」と述べ、「こうした懸念が全セクターに打撃となっている」と付け加えた。
ダウ工業株30種は358.41ドル(3.03%)安の1万1453.42ドル。
ナスダック総合指数は79.89ポイント(3.33%)安の2321.37。1日としては今年1月以来の大幅な下落率となった。
S&P総合500種指数は38.82ポイント(2.94%)安の1283.15。
シティグループは6.3%急落。一時は1998年10月以来の安値をつける場面もあった。メリルリンチも6.8%安。
RIMは13.3%急落。25日に示した6─8月期の業績見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。
オラクルは5%、ナイキは9.8%、それぞれ下落。
GMは10.8%急落し、自動車セクターを圧迫した。
26日に発表された経済指標はさえない内容となり、6月21日までの週の新規失業保険申請件数は4週間移動平均が05年10月以来の水準に増加した。
5月の米中古住宅販売統計は、販売戸数が増加し、在庫が減少したものの、価格は前年比で大幅に下落。住宅セクターが引き続き景気を圧迫していることが示された。
第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比年率1.0%増で市場予想と一致した。
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