国際展開する米企業、好調な海外収益に陰りの兆しか
[ニューヨーク 30日 ロイター] 国際的に事業展開している米企業は海外からの売り上げが寄与し、好調な業績を維持しているが、こうした状況は近く終わりを迎える可能性がある。
米国でのさえない業績を海外からの好調な収益で補ってきたこれら企業は、この1年、株式市場で注目を集め株価上昇という報酬を得てきた。しかし最近、投資家の注目は他へとシフトしている。
米スポーツ用品メーカー大手ナイキ(NKE.N: 株価, 企業情報, レポート)の株価は前週、同社の決算を受けて、大幅下落した。ナイキの第4・四半期(3―5月期)決算は、海外事業の伸びが寄与して12%増益となったものの、米国事業の不振に投資家が注目したためだ。
なぜこのようなシフトが起きているのか。
国際的に事業展開する米企業の強味は、海外事業の力強い伸びとドル安の組み合わせが基本となっていた。しかし現在、欧州経済が大幅に減速し、新興国市場でシクリカルな景気減速が生じ、世界的にインフレが表面化してきており、おう盛な国際需要が持続するかは決して確信の持てることではなくなっている。
バンク・オブ・アメリカのチーフ市場ストラテジスト、ジョセフ・クインラン氏は、顧客向けのリサーチノートの中で「国際展開する米企業が、海外事業の利益について失望を誘う見通しを示すことが、米株市場にとって次の悪材料になる可能性がある」と指摘した。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種指数を構成する米企業の利益見通しは既に急速に悪化している。
トムソン・ロイターが実施したアナリスト調査によると、米企業の第2・四半期利益は前年同期比11.1%減少すると予想されている。4月初め時点は2%減少の見込みだった。金融セクターと消費関連セクターが最も大幅な減益となるとみられているものの、アナリストは、比較的良好なパフォーマンスを示しているセクターについても一部見通しを下方修正し始めている。 続く...















