米GSE支援策は危機対応として評価=渡辺担当相

2008年 07月 15日 12:46 JST
 
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 [東京 15日 ロイター] 渡辺喜美金融担当相は15日の閣議後の記者会見で、米当局が政府系住宅金融機関(GSE)2社(連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート))の支援策を打ち出したことについて「危機対応として迅速に決断されたのは結構だ」と評価した。

 さらに「この問題は対岸の火事ではない。警戒水準を高くしてこの問題を注視する」として、GSEが発行する政府機関債について、国内金融機関の保有状況の調査に金融庁が乗り出していることを明らかにした。

 渡辺担当相は「GSE債は、日本と中国の官民で持っている部分がかなりある」と述べた。渡辺担当相の私的懇談会「金融市場戦略チーム」の調べによると、2007年6月末時点で、GSE債の発行は全体で約1兆3000億ドルで、このうちアジアの保有額は約8000億ドル。さらに、日本の保有が約2280億ドル、中国が約3760億ドル、シンガポールが約50億ドルという。

 日本の金融機関のGSE債の保有状況の調査について金融庁は、GSEが保証するRMBS(住宅ローン担保証券)も含めて調査を進めているという。渡辺担当相は「市場や投資家に疑心暗鬼を抱かせないことが大事で、ディスクロが求められる」と語った。

 この一方で、渡辺担当相は、外貨準備など政府セクターによるGSE債の保有状況については「民間でどれくらい持っているかが分かれば官で持っている分は分かるが、額賀福志郎財務相に聞いてほしい」とだけ述べた。

 <格付け機関の規制、金融庁に検討を指示>

 また、渡辺担当相は、日本の格付け機関の公的規制の枠組みを検討するよう金融庁に指示したことを明らかにした。秋の金融審議会で検討していくスケジュールになる見通しという。

 格付け機関をめぐっては、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題を受けて、格付け先との利益相反の防止やディスクロージャーの拡充の問題が指摘されている。日米欧の金融当局で構成する証券監督者国際機構(IOSCO)で格付け機関の行動規範の見直しが行われ、米国の証券取引委員会(SEC)が規制改革案を公表したほか、欧州連合の(EU)の財務相理事会では、格付け会社の登録制度が導入されることになっている。

 日本での格付け機関の規制について渡辺担当相は「たとえば登録制がいいのかどうか、いろいろな手法が考えられる。日本だけでやっても意味はないので、国際的に整合性のある枠組みを作っていくことが大事だ」と語った。

 (ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)

 
 
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