駐車場経営に強まる逆風、ガソリン高で自動車利用に手控え

2008年 07月 15日 14:29 JST
 
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 [東京 15日 ロイター] ガソリン高の傾向が続いており、消費者による外出時の自動車利用を手控える傾向が強まっている。自動車の利用がなければビジネスそのものが成立しない駐車場経営にとって、逆風が強まりそうだ。

 石油情報センター(東京・中央)が9日発表した7日現在の石油製品市況の週間動向調査では、レギュラーガソリンの全国平均小売価格が1リットル当たり前週比9円50銭高の181円50銭と史上初の180円台に突入した。年初の150円台半ばに対し20円以上、1年前の140円台前半からは40円の価格高騰となる。

 都内を走行するタクシーの運転手は「ここ数カ月、自動車の数が減って走りやすくなった」と、口をそろえる。首都高速道路(東京・千代田)によれば、東京・神奈川・埼玉の全線における通行台数は、ガソリン税などの暫定税率が一時失効し店頭価格が下落した4月を除けば昨年末から前年割れが続く。同社の広報担当者は「天候の影響など様々な要因がある」としているが「ガソリン高との関連の可能性は否定できない」と話す。ガソリン販売量にも、自動車の利用手控えの広がりが現れている。経済産業省の資源・エネルギー統計では、ガソリンの国内向け販売量が4月は大幅なプラスとなったが1─3月と5月は前年を割り込んでいる。

 こうした自動車の利用手控えが、駐車場経営への逆風を強めている。郊外の外食産業やショッピングセンターなども利用者の足が遠のくなどの影響が指摘されているが、駐車場経営では自動車の利用がなければビジネスそのものが成立しないためだ。

 東京・渋谷にある大型駐車場の関係者は「年初から利用者が減少し始め、ここ2─3カ月でずいぶん台数が減った」との実感を語る。同駐車場は、商業施設の集中するエリアにあり、平日の稼動に大きな変化はないという。ただ、買い物客などの利用が減少しているとし「休日ともなると、昨年までは駐車待ちの行列が出来ていたが今では待たずに駐車できるほど」(同)と話す。

 時間貸し駐車場を運営するパーク24(4666.T: 株価, ニュース, レポート)や日本パーキング(8997.Q: 株価, ニュース, レポート)の広報担当者も「昨年から今年にかけ駐車場稼働率が低下傾向にある」(両社広報担当者)と話す。06年に駐車違反の取締り強化した道路交通法改正の影響で一時的に需要が伸びた反動のほか「ガソリン高による影響もあるようだ」(両社の広報担当者)としている。

 一方、駐車場業界の関係者の間では「今はガソリン価格が上昇している最中のため消費者心理にマイナス影響が大きく作用しているのではないか。高値安定による需要の戻りを取り込むため、体制づくりを急ぎたい」とする声もある。駐車場各社は、利用者獲得の取り組みを進めている。パーク24は、首都高と組んで駐車場の位置を記した地図を配布。日本駐車場開発(2353.T: 株価, ニュース, レポート)は、商業施設などと連携し、来店客などの車両を自社運営の駐車場へと回送するサービスを拡充している。こうした取り組みがどの程度の効果をあげるかガソリン価格の動向とともに注目を集めそうだ。

 (ロイター日本語ニュース、平田紀之 記者)

 
 
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