米金融株が96年来の安値に急落、追加損失懸念で

2008年 07月 16日 08:51 JST
 
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 [ニューヨーク 15日 ロイター] 15日の米国株式市場で、金融株が1996年以来の安値に下落した。既に圧迫されている金融セクターでクレジット関連の追加損失をめぐる懸念が高まったことが背景。主に米銀大手で構成されるフィラデルフィアKBW銀行株指数は一時7%急落した。

 その後は、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、金融市場の正常化を支援することがFRBの最優先課題だとあらためて述べたことから、やや持ち直し3.1%安で引けた。

 主要金融株では、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が4.3%安、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)が8.1%安。ワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)は7.7%安となった。大手行の中で財務状況が比較的健全とみられているJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)も2.1%下落した。

 トラスコ・キャピタル・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「懐疑的な見方が、引き続きクレジット問題すべてに関連して根強く残っている」と指摘した。

 米銀6位のUSバンコープ(USB.N: 株価, 企業情報, レポート)がこの日発表した第2・四半期決算が、住宅関連のクレジット損失拡大を背景に18%減益となり、アナリストの予想以上の大幅減益となったことも金融株を一段と圧迫した。

 USバンコープは2.7%安で引けた。

 政府系住宅金融機関(GSE)の米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)は、米政府の支援策にもかかわらず、下げ幅を拡大。ファニーメイは27.3%、フレディマックは26%それぞれ急落した。週初からではファニーメイは31%、フレディマックは32.1%下落している。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、S&P総合500種指数に採用されているヘルスケア関連株の時価総額がこの日、1992年以来初めて金融株の時価総額を上回った。

 金融セクターの時価総額は2007年10月9日に記録した過去最高水準から51.8%減少している。S&Pによれば、金融セクターは時価総額ランキングで、1位から4位に転落している。

 
 
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