アジアの銀行、米GSEへの投資から被る損失は限定的=ムーディーズ

2008年 07月 18日 13:11 JST
 

 [ニューヨーク 17日 ロイター] 米格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、アジアの銀行が米政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)および連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)への投資から被る損失は「限定的」で、デフォルトリスクも「微々たるもの」だ、との認識を示した。

 ファニーメイとフレディマックの株価は財務の健全性に対する懸念から、今月になって60%以上下落している。

 ムーディーズは、一部の地方銀行や保険会社はファニーメイやフレディマックが発行もしくは保証した債券をかなり保有しているとみているが、同社のシニアバイスプレジデント、デボラ・シューラー氏は「時価評価で損失が出るリスクは低く、実際の元本や金利の支払いで損失が出る可能性も微々たるものだ」と述べた。

 同氏は、米ドル安による為替差損が生じるリスクについても、それを相殺するエクスポージャーによって限定されるとして、損失は「限定的で一時的」なものにとどまる、との見通しを示した。

 アジア諸国では、香港金融管理局が、域内銀行は資産の0.1%を米国の金融機関に投資していると表明。

 韓国中銀は、米国のエージェンシー債投資で70億ドルを超す含み損を抱えているとの一部報道を否定した。

 一方、CLSA証券は、中国銀行(3988.HK: 株価, 企業情報, レポート)601988.Sがファニーメイとフレディマックの債券を200億ドル相当保有している可能性がある、とのリポートを明らかにした。

 ロシア中銀も、2007年末時点で1000億ドル相当の米エージェンシー債を保有していることを明らかにしたが、クドリン財務相は国内通信社に対し「われわれは1セントの損失も出していない」と述べた。

 
 
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