経済成長率、09年度の回復は自信なし=水野日銀審議委員
[青森 24日 ロイター] 水野温氏日銀審議委員は24日、青森県金融経済懇談会後の記者会見で、日本経済の見通しについて、景気回復時期が当初の見通しよりも後ずれする可能性が高まっているとし、09年度の成長率が08年度より高まるかどうか自信がないと悲観的な見通しを示した。
金融政策運営上も、現在は物価上昇よりもコスト上昇による民間経済の下振れリスクに配慮すべきだとの考えを示した。
水野審議委員は、金融政策運営上、景気減速と物価上昇のどちらを重視するのかについて、今は民間景気の下ぶれリスクが高まっているため、「景気の下振れリスクに配慮しながら政策運営を行っていくのが適切だ」と述べた。特に「企業部門から個人消費部門に下振れ懸念の高まりが移りつつある」との見方を示した。
また新興国がインフレリスクの高まりによって景気減速すれば、外需を中心に成長してきた日本経済も影響は大きいとの認識を示した。
景気後退に陥るかどうかについて、水野委員は景気動向指数をみると景気判定上、後退と言われても仕方ないとして、その理由として生産が1─3月減少した後、4─6月期、7─9月も横ばいないし若干のマイナスになる可能性が否定できないことがあるとした。ただ、景気が底割れしていく可能性は、企業の3つの過剰が解消していることから、小さいとした。
ただ「景気回復に戻るパスは、前に想定していたより、あるいは日銀の公式見解よりも後ズレしていくかもしれないと個人的には思っている」と述べ、景気回復について悲観的な見方を示した。
日銀では景気は当面減速が続くがその後次第に緩やかな成長経路に復していくとのメインシナリオを掲げているが、景気回復について水野委員は「日銀内でコンセンサスはあるようでない」との見方を示した。水野委員としては東アジア景気への懸念を強調、東アジア祖国のインフレ抑制政策がうまくいかないとみているために、回復時期が後ずれする可能性があるとした。
このため、日銀が4月展望リポート中間評価で成長率は08年度より09年度の方が高くなっていくとの見通しについても「自信がない」とした。米経済、東アジア経済、米国の金融問題などが半年前に考えていたより複雑化していることが背景だとした。 続く...















