五輪商戦がピーク、快走ブルーレイのライバルは猛暑

2008年 07月 24日 17:29 JST
 

 [東京 24日 ロイター] 北京オリンピックまであと2週間に迫り関連商戦がピークを迎えようとしているが、株価押し上げの効果は現時点ではそれほど大きくない。消費がある程度盛り上がるのは織り込み済みである一方、イベント後の反動も予想されているためだ。

 快走中のブルーレイ(BD)レコーダーにも連日の猛暑でエアコンがライバルとして浮上してきた。とはいえ世界最大級のスポーツイベントであり、ブランドイメージや売り上げアップにつなげる企業が出てくるか開幕に向けて注目度は高まってきている。

 <デジタル家電のライバルは猛暑>

 五輪関連商戦で快走しているのがブルーレイ(BD)レコーダーだ。北京との時差は1時間であり日本時間の真夜中に競技が行われるようなことはないが、午前中に決勝が予定されている競技も多く録画需要は高い。次世代DVD規格争いからHD DVDが撤退し一本化が図られることになり消費者が迷わずに済むようになったほか、価格も店頭で10万円を切る機種が出てきており普及期に入ろうとしている。

 今年から本格的に製品ラインナップを整えた松下電器産業(6752.T: 株価, ニュース, レポート)では前年比30倍の売り上げを記録。北京大会からフルハイビジョンでの撮影・放送・視聴が可能になるため高画質のBDレコーダー普及のチャンスととらえている。「45インチ以上のプラズマテレビも前年比2倍以上で伸びている。例年、家電販売は年末がピークだがもうひとつのピークが夏に来ている」(松下広報部)。日本で唯一の北京五輪オフィシャルトップスポンサーである強みを活かして広告活動を強化するなど「五輪商戦」に力を入れている。

 しかしながら、ここにきて強力なライバルが出現した。猛暑で急速に売り上げを伸ばしているエアコンだ。価格帯が重なるため、BDレコーダーをあきらめてエアコンを購入する消費者が増えてきている。「オリンピックによるテレビやビデオなどの販売押し上げ効果は年平均でみて2─3%の上乗せとみているが、このまま猛暑が続けば需要が食われる可能性がある」(調査会社BCNの田中繁廣チーフアナリスト)という。

 <旅行はやや苦戦、デリバリー業界は日本選手の活躍に期待>

 観戦旅行はやや苦戦している。最大手のJTB(東京都品川区)では1万人のツアー客獲得を目標にしているが、前週末時点で6割強の埋まり具合となっているという。今年5月に起きた四川大地震などの影響で出足が遅れたほか、原油高騰で燃料油サーチャージが上昇しているのも客足を遠のかせている。  続く...

 
 
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