米国の債務危機がクレジットカード分野に波及、支払い延滞率上昇
[ニューヨーク 23日 ロイター] 米大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアル(WM.N: 株価, 企業情報, レポート)は22日発表の第2・四半期決算で、リスクの高い住宅ローン事業での多額の損失発生を明らかにしたが、黒字転換のためクレジットカード事業に頼ることももはや困難になった。
クレジットカード事業での1億7500万ドルの損失は、支払い延滞が増加したことと、市場の流動性不足でカード債務が投資家に売却できなかったことによる。
2005年にプロビディアン・ファイナンシャルの買収でカード事業に参入して以来、ワシントン・ミューチュアルが同事業で赤字を計上するのは初めてのこと。
打撃を受けているのはワシントン・ミューチュアルだけではない。住宅価格の下落に加え、1ガロン=4ドルのガソリン価格や食料コスト高で一層多くのカード顧客が支払いに困難をきたすなか、アメリカン・エキスプレス(アメックス)(AXP.N: 株価, 企業情報, レポート)やバンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)など他社のカード事業も軒並み圧力にさらされている。
カードレーティングス・ドットコムの創設者、カーティス・アーノルド氏は「先行きは芳しくない」とし、「消費者は確実に苦境を実感しており、延滞率は上昇している。事態はさらに悪化するとみる」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の統計によると、国内の消費者信用残高は5月末時点で2兆5700億ドルで、10年前より68%増加している。1人当たりでは約8400ドル。
過去10年間、融資会社はカード利用限度額を急速に引き上げてきた。顧客はこの間、住宅価格上昇による利益を利用して借り入れを行い、現金や小切手に替えてクレジットカードを支払いに用いるようになった。
しかし、大半のカード融資金利が20%を大きく上回り、さらに39ドルの支払延滞追加料や3%の海外利用手数料の徴収が常識になるなか、顧客の多くは返済能力を超える債務を負うようになった。 続く...













