日本株は相対的に優位性高い、目先上昇余地には限界も=GS

2008年 07月 25日 12:23 JST
 

 [東京 25日 ロイター] ゴールドマン・サックス証券(GS証券)は、23日付のリポートで、日本株は当面、海外の株式を引き続きアウトパフォームする可能性があるとしながらも、世界的なインフレとそれに伴う成長をめぐる懸念が深刻化するようなことがあれば、目先の日本株の上昇余地が限られる可能性は否定できない、との見方を明らかにした。

 また、世界のほとんどの国で起きているコストプッシュ・インフレ環境下では、まだ神経質な状況が続く公算が大きいとして、日本株への投資はロング/ショートのインフレ・バスケットや、高配当利回り銘柄の選択で下落リスクの軽減を提案している。

 GS証券は、日本はインフレを必要とする唯一の国であり、エネルギー効率が高いため原油高への耐性も相対的に強い、と指摘。上場企業の約6割がPBRで1倍を割り込み、配当利回り(1.9%)が国債利回り(1.6%)を上回るなど、バリュエーションも魅力的であるとして、日本株が当面、海外の株式を引き続きアウトパフォームする可能性があると見ている。

 しかしながら、コストプッシュ・インフレとそれが企業収益に与えるマイナス影響への懸念から、目先の日本株の絶対的な上昇余地が限られる可能性があることも否定できないと指摘。コストプッシュ・インフレが今後、企業収益にどの程度のマイナス影響を及ぼすのかに注目している。

 コストプッシュ・インフレ下の投資戦略についてGS証券は、インフレ・バスケットや高配当利回り銘柄の2つの投資戦略を提案している。

 (A)インフレ・バスケット戦略では、コストプッシュ・インフレに対する利益率の耐性が相対的に強いと考えられる企業、(B)コストプッシュ・インフレに対する利益率の耐性が相対的に弱いと考えられる企業、(C)コストプッシュ・インフレ下で利益率の上昇が予想される企業──を選定。ロング・バスケットにAとCに属する銘柄を(ウエートは50%ずつ)、ショート・バスケットにはBの銘柄を採用した。

 コストプッシュ・インフレ耐性の高い銘柄にはミクシィ(2121.T: 株価, ニュース, レポート)、ローソン(2651.T: 株価, ニュース, レポート)、ジュピターテレコム(4817.Q: 株価, ニュース, レポート)、日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)、キーエンス(6861.T: 株価, ニュース, レポート)、オリンパス(7733.T: 株価, ニュース, レポート)、任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)、ファミリーマート(8028.T: 株価, ニュース, レポート)、オリックス(8591.T: 株価, ニュース, レポート)、T&Dホールディングス(8795.T: 株価, ニュース, レポート)、KDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)、関西電力(9503.T: 株価, ニュース, レポート)、スクウェア・エニックス(9684.T: 株価, ニュース, レポート)、カプコン(9697.T: 株価, ニュース, レポート)、ニトリ(9843.T: 株価, ニュース, レポート)の16銘柄を挙げた。インフレの恩恵を享受する銘柄には国際石油開発帝石ホールディングス(1605.T: 株価, ニュース, レポート)、アサヒプリテック5855.T、コマツ(6301.T: 株価, ニュース, レポート)、日立建機(6305.T: 株価, ニュース, レポート)、三井海洋(6269.T: 株価, ニュース, レポート)、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)、三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)の7銘柄を挙げた。

 
 
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