日経平均大幅反落、25日線意識して下げ渋る

2008年 07月 25日 16:06 JST
 

[東京 25日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が大幅反落。200円を超える下げとなり、1万3300円台に下落した。米国の空売り規制強化による米金融セクターの買い戻しが一巡したことで、東京市場でも銀行株が売り込まれた。

 ただ、25日移動平均線(1万3311円41銭)を意識して下げ渋ったことで、これまでの上昇ピッチが早かったことに対する自律調整の範囲内とみる声が多い。

 東証1部の騰落は、値上がり262銘柄に対し値下がり1404銘柄、変わらずが60銘柄となった。 

 銀行株が売り込まれた。みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)の下げ率は8%を超え三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)と三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)の下げ率がともに5%を超えるなど、いずれも下げがきつい。

 市場では、米国市場で空売り規制が入ったことで米金融株が急激に買い戻され、これが日本の銀行株にも波及してこれまでの上昇につながっていたとみる声が多い。しかし、24日に米国の金融セクターが売り込まれたことで「空売り規制の効果はいったんはく落した」(銀行系証券)とみて短期筋が銀行株に売りを出したという。

 また、三平建設1908.Qが民事再生法適用を申請したことが国内企業の信用リスクを意識させたほか、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングス[TEM.UL]による米メリルリンチMER.N株売却に関するうわさが出たことも「メリルの株主構成が不安定になる。米金融セクターへの不安が再浮上しかねない」(準大手証券)として銀行株売りにつながった。ただ、これについては複数の関係筋が25日、ロイターに対してテマセクは保有しているメリル株を減らしていないと述べ、市場のうわさを否定したことで沈静化している。

 ただ、きょうの東京市場の下げについては、銀行株も含めてこれまでの急ピッチの上昇に対する自律調整の側面もあるため、市場のムードはそう暗くない。日経平均は24日までの3日間でほぼ800円上昇しており、上昇ピッチの早さに警戒感も出ていた。きょうは大幅安ではあっても25日移動平均線を意識する形で下げ渋っているため「スピード調整の範囲内」(投信)とみる声が多い。 

 個別銘柄では、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)が安い。ファナック(6954.T: 株価, ニュース, レポート)も売り先行。トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)が軟調。野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)が売られた。一方、商船三井(9104.T: 株価, ニュース, レポート)と日本郵船(9101.T: 株価, ニュース, レポート)がしっかり。ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)が高い。コクヨ(7984.T: 株価, ニュース, レポート)も買われた。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

 
 
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