原油価格が3カ月ぶり安値に、短期的に100ドル目指すとの見方も
[ロンドン 5日 ロイター] 原油価格の下落傾向が続いていることで、6年来続いている原油価格の上昇基調は終わり、短期的に米原油先物は1バレル=100ドルを目指すのではないかとの見方が出てきた。
5日の取引で米原油先物は1バレル=118ドルと、5月5日以来の安値を付けた。7月11日に付けた最高値の1バレル=147.27ドルから1カ月足らずで29ドル以上、率にして20%近く下落したことになる。
ダウネイ・デイ・クアンタムの商品ファンドマネジャー、マーク・マシアス氏は「原油価格は短期的にはピークアウトした」と話す。
最近の原油価格下落の背景には、景気減速と価格高騰により大消費地の米国と欧州で需要が低下したことに加え、石油輸出国機構(OPEC)が供給量を増やしたことがある。ロイターの調査によると、原油増産は特にサウジアラビアで顕著だ。
こうした状況を受け、国際エネルギー機関(IEA)は、2009年には世界的な原油需要の伸びが鈍化すると試算する。
原油価格が初めて1バレル=100ドルを超えたのは、今年1月。以前は考えられない高値だった。高騰した原油価格はこの水準まで戻ることはあるのだろうか。
米著名投資家のT・ブーン・ピケンズ氏は先月、原油価格が再び1バレル=100ドルを切ることは絶対にあり得ないと言い切った。しかし、今年はハリケーンシーズンに入っても米国のメキシコ湾岸地域における原油生産は打撃を受けておらず、中東情勢も供給を妨げる要因となっていないことから、ピケンズ氏とは異なる見方をするアナリストもいる。
グローバル・インサイトのアナリスト、サイモン・ワーデル氏は「最近の下落ペースを考えると、今後2カ月間で100ドルも視野に入ってくる」とし、「中東(の地政学的リスク増大)やハリケーン(の襲来)などといった問題が起こらなければ、原油価格は低下し続けるだろう」と予測する。 続く...














