日経平均は反落、海外勢見送りのなか先物売り

2008年 08月 7日 15:46 JST
 

[東京 7日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落。米株高、円安、原油安の好環境にもかからわず、8日のオプションSQ(特別清算指数)を前に1万3000円の水準を意識した先物売りが加速するなか、実需の投資家は見送りとなった。

 大引けにかけてはグローベックスの下げ渋りで先物に買い戻しが入り下げ幅を縮小したが「コア銘柄に売りが散発的に出て上値は重い」(欧州系証券)状況は変わらなかった。

 立花証券執行役員 平野憲一氏は、米AIG(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)が6日に発表した第2・四半期決算で純損益が前年同期比で赤字転落し時間外取引で株価が下落したことで、6日の米株高というプラス要因が帳消しになったと指摘する。「寄り付きで1万3300円程度まで行けば、SQを前に1万3500円を狙う買い仕掛けが入った可能性があるが、AIGの決算で1万3000円を狙う売り仕掛けが生じてしまった」(平野氏)という。

 東証1部の騰落は、値上がり289銘柄に対し値下がり1356銘柄、変わらずが69銘柄だった。業種別ではほぼ全面安となるなか、銀行株の下げ率が最も大きかった。

 きょうの国内株式は、現物での買い手不在があらためて強調された。東証1部の売買代金は2兆2123億円と薄商い。寄り付き前に財務省が発表した7月27日─8月2日の対外対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)では、対内株式投資が3827億円の資本流出超で、6週連続で海外投資家が日本株を売り越している実態が明らかになった。

 市場では「商いが薄い。海外投資家をはじめ国内の機関投資家、個人投資家など実需筋がほとんど動いていない」(国内投信)との声があがっている。

 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手銀行株が終日、軟調だった。トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)も売られた。旭化成(3407.T: 株価, ニュース, レポート)が下落。2009年3月期第1・四半期の決算を受けて、クレディ・スイス(CS)が同社の目標株価を670円から490円に引き下げたことが嫌気された。ダイキン工業(6367.T: 株価, ニュース, レポート)や千代田化工建設(6366.T: 株価, ニュース, レポート)も決算や業績見通しの修正を受けて売られた。

 クボタ(6326.T: 株価, ニュース, レポート)がストップ高。6日に発表した4─6月期決算を受けて、ゴールドマン・サックス証券が2009年3月期業績予想の上方修正が出る公算が大きいと指摘し、材料となった。三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)など大手商社株の一角が買われた。

 (ロイターニュース 石渡亜紀子記者)

 
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