7月の中国PPI、90年代半ば以来の高い伸び

2008年 08月 11日 13:29 JST
 

 [北京 11日 ロイター] 中国国家統計局が11日発表した7月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比10.0%の上昇となり、1990年半ば以来初めての2けたを記録した。前月の8.8%上昇、ロイター調査のエコノミスト予想である9.1%上昇を共に上回った。

 7月のPPIは1995年(前年比14.9%上昇)以来の高い伸びとなった。政府は月間統計を2001年から開始、それ以前は年間統計のみ。

 国家統計局は10.0%上昇という高い伸びについて、世界的なエネルギー・商品価格の上昇や、中国国内での石油・電力価格の上昇が原因と説明した。

 中国国務院発展研究センターの研究員Zhang Liqun氏は、生産者レベルでの物価圧力が消費者物価指数(CPI)を押し上げることはないとの見方を示した。

 同氏は国家統計局が発表した声明で「現在、総需要は安定した伸びを示している。需給は均衡しており、最終製品に対する市場の競争は厳しいものだ」とした上で、PPIの上昇がCPIに迅速に波及するとは考えにくいとの見方を示した。7月の中国CPIは12日に発表される。

 シティグループ(香港)のエコノミスト、Yiping Huang氏も同様の見解を示し「インフレ率は高止まりしているが、今後の見通しについては以前ほど懸念していない。インフレ率は低下傾向にあり、原油価格も落ち着いてきている」と指摘。繊維製品の輸出税還付引き上げや人民元相場の上昇率鈍化、融資規制の緩和など、当局はすでに政策の優先課題を経済成長支援にシフトさせていると述べた。

 一方、CICCセキュリティーズのエコノミスト、XING ZHIQIANG氏は、石油・電力価格の上昇が7月のPPIを0.5─1%ポイント押し上げたとの見方を示した上で、7月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は6月のレベルからさらに鈍化すると予想しているが、潜在的なインフレ圧力は強まっているとの見方を示した。

 7月のPPIの内訳は、食品価格が前年同月比9.1%上昇したほか、原料・燃料・電力価格は15.4%上昇。1―7月のPPIは8.0%上昇となった。

 
 
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