米ドル上昇で、米国の大型株から内需関連小型株へのシフト勧める声
[ニューヨーク 11日 ロイター] 外国為替市場で米ドルが上昇している。この基調が続けば、投資家のマネーは米国の多国籍企業や新興国の企業から、米国の内需関連小型株にシフトするとの見方が台頭している。
米国の景気減速が欧州やその他の地域に飛び火し始めていることが明らかになったことで、主要6通貨に対するNY商品取引所(NYBOT)のドル指数は前週8日に、6カ月ぶりの高水準を付けた。
また、小型株のベンチマークとして知られているラッセル2000指数は、7月半ば以来10%以上上昇し、同じ期間に6%上昇したS&P総合500種指数をアウトパフォームしている。
米国の大手企業はこれまで、経済が好調な欧州とアジアへの輸出で業績を伸ばし、さらに輸出による収益をドルに交換した為替差益で利益を上げてきた。しかし米ドル高が続けばこうした構図は成り立たなくなり、投資戦略の変更を考え始める投資家が出てくるとの見方が台頭している。
ボストンに拠点を置くメイフラワー・アドバイザーズのマネージング・ディレクター、ローレンス・グラザー氏は「これまではドル安が続くことを念頭に、多額の投資が行われてきた。市場参加者はそうした現状に安心しきっていた」と話す。
しかしここにきて状況が変わってきた。シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)の小型・中型株担当のストラテジストのローリ・カルバシナ氏は、欧州経済の先行き懸念を漏らす顧客が増えたと話す。そうした顧客は欧州の景気減速が自分の株式ポートフォリオに及ぼす影響を心配しているという。
カルバシナ氏は、これまでに4─6月決算を発表した米大手企業の間では欧州の景気減速の影響はそれほど顕著に現れていないが、これから先の四半期決算では状況は変わるだろうと予測する。同氏は、欧州企業へのエクスポージャーの懸念から小型株投資を増やそうとしている顧客に対し、「こうした見通しはまだ不透明で、大きなリスクが隠れている」との警告を発している。
カルバシナ氏は小型・中型株投資にあたり、まず銘柄を選別することが大切だとしながらも、消費財を扱う企業や、小売業者などを勧めている。また、産業機械、建設機械、農業機械などの機械セクターも注目に値するとしている。 続く...












