インタビュー:3─4年で5000億円の投資ファンド組成も=大和証券グループ
[東京 12日 ロイター] 大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)の鈴木茂晴社長は12日、ロイターとのインタビューで、今後3─4年で、5000億円程度のプライベートエクイティ投資ファンドを組成する可能性があると述べた。
株式や債券だけに頼らない収益源を確保する戦略の一環。大和証券グループは、日本の機関投資家などからファンド資金を募り、投資対象を発掘して運用する機会を模索する。同社はこれまでも自己資金を使った投資ビジネスに積極的に取り組んできたが、日本を含むアジアなどで投資業務は着実に成長するとみており、ファンドを組成して収益拡大につなげたい考え。
大和証券グループのプリンシパルインベストメント業務の投資残高は、4000億円を超えている。当面、グループの投資枠は5000億円を上限としているが、自己資金を活用した投資以外にも柔軟に投資を行うため、外部からの資金も集めてファンドを組成し、投資することを検討しているという。
収益源の拡大は、大和証券グループにとって大きな課題となっている。同社は7月、不動産運用のパシフィックホールディングス8902.Tへの資本参加について交渉することで基本合意したと発表したが、不動産運用に関連する商品供給能力を拡充することも、グループの収益源の拡大戦略の一環になる。
鈴木社長は、不動産投資信託(リート)や不動産の私募ファンドは、株式や債券に次ぐ「第二、第三の商品として投資家からニーズが高い」と指摘。パシフィックHDへの出資はまだ交渉中としたものの、「ビジネスとしてもシナジーを考えるといい投資になるのではないか」と話した。
<収益環境、厳しく>
一方、大和証券グループは2006年4月に発表した09年3月期を最終年とする中期経営計画で、09年3月期に連結経常利益3500億円以上を目指すとの目標を示していたが、鈴木社長は「マーケットが厳しい環境になり、数字の達成が難しくなった」と述べた。
08年3月期の連結経常利益は901億円だった。09年3月期について、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト6人の経常利益予測の平均値は1262億円と、すでに中期経営計画の目標を下回っている。 続く...












