日経平均が大幅反落、見送り商状のなか先物売り
[東京 19日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が3日ぶりに大幅反落。前日比300円を超す下落幅で、1万2800円台で大引けた。米国での金融不安が再び市場の大きな関心事となり、警戒感から買いのインセンティブに乏しく、先物売りに押された。
市場では「前日の踏み上げからの反動としても、売られすぎ」(国内投信投資顧問)との声があがるほど、期待されたような買い戻しが入らなかった。半面、「米金融不安は蒸し返しの材料に過ぎず、3月のような狼狽(ろうばい)売りはみられない」(準大手証券エクイティ部)との冷静な指摘もあった。
東証1部の売買代金は1兆7012億円と薄商いだった。東証1部の騰落は、値上がり171銘柄に対し値下がり1497銘柄、変わらずが47銘柄だった。
きょうの日経平均は、後場寄りに米原油先先物の下落を受けて、一時戻りかけたが、後が続かなかったという。市場では「原油価格の下落も材料として徐々に効かなくなってきている。海外投資家の買いが入らず見送り症状のなかで、先物売りに押された」(新光証券マーケットアナリスト 高橋幸男氏)との声が出た。明治ドレスナー・アセットマネジメント、トレーディング部長、若林仁氏は「米金融機関への不安心理に乗った先物の売り」と指摘した。
日銀は19日の金融政策決定会合後の声明で、足元の景気について「停滞している」と総括。7月の「さらに減速している」から、2カ月連続で判断を引き下げた。これに対し、大和住銀投信投資顧問チーフストラテジストの門司総一郎氏は「市場は日銀による景気判断の下方修正は完全に織り込んでいる。足元は、停滞からの脱却シナリオが見えないことを嫌気している」とみている。
個別銘柄では、三井化学(4183.T: 株価, ニュース, レポート)が買われた。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「売り」から「中立」に引き上げたことなどが材料となった。ヤフー(4689.T: 株価, ニュース, レポート)は、マザーズ市場のミクシィ(2121.T: 株価, ニュース, レポート)やジャスダック市場の楽天(4755.Q: 株価, ニュース, レポート)などの主力ネット株と共に逆行高となった。
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)やキヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などの主力株のほか、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手銀行株は、終日、軟調。三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)などの商社株が売られた。米原油先物が一時1ドルを超える下げとなったことなどが嫌気された。国際石油開発帝石ホールディングス(1605.T: 株価, ニュース, レポート)も後場、反落した。
(ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子)
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