米投資銀行大手5行の利益見通しを引き下げ=ゴールドマン

2008年 08月 20日 08:55 JST
 

 [ニューヨーク 19日 ロイター] ゴールドマン・サックスは米投資銀行大手5行の利益見通しを引き下げた。モーゲージ関連の評価損の増加、事業の全般的な低迷、訴訟費用が圧迫するとしている。

 ウィリアム・タノナ氏らゴールドマンのアナリストは、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.N、メリルリンチMER.N、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)の第3・四半期と、通年の利益見通しを引き下げた。

 アナリストは、リーマンは通年で1株あたり9.65ドルの赤字を計上する可能性があるとし、同2.10ドルの赤字としていた前回予想を引き下げた。リーマンは、第3・四半期にモーゲージ関連のエクスポージャーを20%(150億ドル)削減する可能性があり、これが25億─35億ドルの評価損計上につながる、としている。またリーマンの目標株価を40ドルから22ドルに引き下げた。

 タノナ氏は「米投資銀行の過半数は第3・四半期、利益ゼロか赤字で、一部は4四半期連続での赤字計上になるだろう」と指摘。「各行とも積極的に資産売却を進め、問題資産へのエクスポージャーを減らしているが、本格的な回復はまだ数四半期先だ」との見方を示した。

 タノナ氏によると、シティグループとJPモルガン、メリル、モルガン・スタンレーは、顧客からのオークションレート証券(ARS)の買い戻しも業績への圧迫要因となる見通し。シティグループ、JPモルガン、モルガン・スタンレーは、ARS問題をめぐり当局に対する罰金の支払いについて合意しているが、メリルは合意していない。

 第3・四半期の1株あたり損益について、シティを0.17ドルの黒字からゼロ、JPモルガンを0.64ドルの黒字から0.40ドルの黒字、リーマンを0.68ドルの黒字から2.75ドルの赤字、メリルを4.40ドルの赤字から4.75ドルの赤字、モルガン・スタンレーを1.10ドルの黒字から0.85ドルの黒字に引き下げた。

 2008年についてはシティを1.10ドルの赤字から1.30ドルの赤字、JPモルガンを2.60ドルの黒字から2.30ドルの黒字、リーマンを2.10ドルの赤字から9.65ドルの赤字、メリルを10.10ドルの赤字から10.25ドルの赤字、モルガン・スタンレーを4.80ドルの黒字から4.45ドルの黒字に引き下げた。

 
 
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