円債急落でも株式への資金流入限定、ファンダメンタルズで買いにくさ

2008年 08月 20日 13:41 JST
 

 [東京 20日 ロイター] 20日の東京市場では円債の下げが目立った。円債市場は景気悪化を先読みして買い進まれてきたため、日銀の利下げ観測の後退とともにいったん戻り売りが先行。先物は50銭超の下落となっている。

 一方、日経平均は方向感なく小動き。株式市場は前日、大きく下げただけに買い戻しの動きがみられるが、薄商いの中で先物の短期売買が中心だ。米国の金融不安や日本経済の景気後退ムードなどファンダメンタルズ面では買いにくさが広がっている。円債が売られているとはいえ反動安との受け止め方が多く、株式への資金流入観測は高まっていない。

 <国内株、海外実需勢/個人ともに様子見>

 株式市場では日経平均が午後になり切り返した。アジア株高を受けて先物に買い戻しが入った。ただ、米国株安や円高が嫌気された午前の地合いを変える勢いはない。「金融システムに対する不安が根強く、メガバンクなど金融株が売られてムードを悪化させている。海外実需勢は様子見姿勢を変えていない。買い戻しだけでは上値は限られる」(東海東京証券エクイティ部長の倉持宏朗氏)との声が出ている。

 インベストラスト代表取締役の福永博之氏は「日経平均は、直近安値である7月16日安値(1万2671円34銭)の手前で踏みとどまってはいるが、個別株の板をみても指値の買い注文が薄い。原油価格の上昇という買い材料のある商社株も下値の買い注文に厚みがない。短期筋が先物の値動きを狙って売り込めば、こうした注文もすぐに引いてしまうとみられ、日経平均の下値を支えきれない可能性もある」と話している。

 そのうえで「信用取引をみても売り残、買い残とも減少しており、個人投資家も値ごろ感から買いを入れる動きはみられない。直近安値を割り込むと下値余地が広がる可能性も出てくる」とみている。

 <待機資金の行方>

 米国では米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)に公的資金注入が必要になるとの懸念から、金融株が連日売られている。ファニーメイは年初来安値を更新、リーマン・ブラザーズLEH.Nも急落した。「金融機関の損失計上がピークアウトすれば信用収縮不安は後退するが、ピークアウトの時期がみえず不安心理が消えない」(大手証券)という。  続く...

 
 
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