焦点:中国に資金流出リスク、株価・不動産対策導入も
[上海 20日 ロイター] 過去2年間、投機資金の流入抑制に腐心してきた中国人民銀行(中央銀行)が、資金流出という新たなリスクに直面している。
この突然の状況変化は、資本規制を導入する中国も、国際金融市場の動きと無縁ではいられないことを浮き彫りしている。
市場では、資本流出への懸念から、中国政府が株価・不動産対策を打ち出す可能性があるとの見方も浮上している。
第一創業証券(深セン)のエコノミスト、Wang Haoyu氏は「中国の資本フロー状況は、わずか数カ月で劇的に変化した」と指摘。
中国では、2006年から07年にかけて、株高・元高・不動産価格上昇を背景に大量の資金が流入したが、上海株式市場の総合株価指数は昨年10月以降、60%急落。大都市の不動産価格も前月比ベースで下落に転じ始めた。
人民元についても、今後上昇に歯止めがかかるとの見方や、上昇基調が反転するとの見方さえ出ている。ドルが主要通貨に対して上昇していることに加え、国内景気への配慮から人民銀行が元高ペースを抑制しているとみられるためだ。
今週のノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場では、人民元NDFが急落。今後1年の元の予想上昇率は今年最低の1.94%と、3月の13.8%を大幅に下回った。
中国銀行のアナリスト、Shi Lei氏は「元は09年から2010年にかけて、下落局面に入る可能性がある」と指摘。 続く...












