ファーストリテ、M&A推進で10年に売上高1兆円の目標維持
[東京 3日 ロイター] ファーストリテイリングは3日、事業戦略説明会を開催し、従来掲げている2010年に売上高1兆円、経常利益1500億円とする目標を変更しないとし、これを達成するためにM&Aを推進することを明らかにした。
主力であるユニクロ事業について、10年8月期の成長目標を7000億円(08年8月期見通しは4892億円)としている。7000億円の内訳は日本が6000億円(同4592億円)、海外1000億円(同300億円)で、日本では年率15%、海外は年率80%の成長をそれぞれ見込んでいる。
ただ、これだけではグループ売上高1兆円の早期達成は困難だ。この点に関して同社の柳井正会長兼社長は「売上高で2000億─3000億円、経常利益で500億円規模のM&Aを実施しないと達成は難しい。メーカー、小売を問わずアパレル業界の企業を買収する。(買収先の)規模はできれば大きい方がいい」と、具体的な言及は避けながらもM&Aで事業拡大する考えを示した。
拡大を急ぐ海外展開については、ナンバーワンを目指すアジア地域において、中国と韓国において早期に100店舗体制を実現する一方、シンガポールに第1号店を09年にオープン予定、インドに出店を検討し09年8月期より市場開始するとしている。
また、世界ナンバーワンの布石として展開する欧州は、09年秋にパリ中心街にグローバル旗艦店をオープンさせ、ロンドンに次ぐ欧州の新拠点とするほか、ロシアに早期出店を具体的に検討している。
国内に関しては、連結子会社のワンゾーン(靴の小売)、ビューカンパニー(婦人靴)、ジーユー(カジュアル衣料品)を統合して9月1日に発足させたGOVリテイリングや、キャビン(婦人服)をユニクロ並みに収益を生み出すことができるよう目指している。GOVリテイリングでは、新しい靴事業、新しい市場最低価格事業を作り上げる考えだ。
生産面では、グローバル化を一段と進める。中国における生産量の伸びを中国以外の国や地域が上回り、将来的には全生産量の3分の1程度が中国以外になるという。
具体的にはベトナムでの生産規模を拡大するとともに、08年9月にバングラディシュで生産管理事務所を設立、09年8月期よりインドにおける生産の可能性を検討するとしている。ただ、中国に関しては今後も成長する地域とみており「生産地としての中国の地位は変わらない。中国の生産分量を落とすのではなく他に広げる」(柳井社長)という。 続く...















