午前の日経平均は大幅続落、売り一巡後下げ渋る

2008年 09月 5日 12:25 JST
 

 [東京 5日 ロイター] 午前の東京株式市場では、日経平均が大幅続落。300円を超える下げとなり、1万2200円台に下落して取引を終えた。米欧株式の急落や、一時105円台まで進んだドル安/円高を受け、東京市場は全面安。

 ヘッジファンドの換金売りに短期筋の売り仕掛けが重なったとみられ、日経平均は一時1万2100円台まで下値を切り下げる場面も見られた。

 ただ、前引けにかけてドルが107円前後まで戻ったことで、日経平均も下げ渋った。

 前場の東証1部騰落数は値上がり162銘柄に対して値下がり1505銘柄、変わらずが42銘柄だった。

 金利据え置きを決めた欧州中央銀行(ECB)は2008年の域内総生産(GDP)見通しを1.8%から1.4%に引き下げたほか、トリシェ総裁発言も先行き不透明感を強める内容だった。一方で5日の米雇用統計の発表を控えて米雇用への不安も強く、米欧株は4日に大幅安となった。ドルが急速に下落、朝方に一時105円台までドル安/円高に振れたことも東京市場の逆風になった。

 日経平均は直近安値水準である1万2500円を寄り付きで下抜け、新たな下値のレンジを模索する展開。みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)など3メガバンクが売り気配で始まるなど、銀行株、商社株、輸出関連株などの主力株が軒並み安となり、日経平均は一時1万2100円台まで下値を切り下げた。ただ、売り一巡後は先物に買い戻しが入り、日経平均は下げ渋った。乱高下するドルが107円付近に戻ったことも、東京市場のセンチメント悪化を和らげた。

 しかし、下げ止まり感は出ていない。市場では「株価はファンダメンタルズの一段悪化を織り込みに入った」(いちよし証券投資情報部チーフストラテジスト、高橋正信氏)との声が上がっている。パフォーマンスが悪化したヘッジファンドの閉鎖が表面化していることもあり、「解約売りも含めたファンドの換金売りが株価を圧迫している。これをにらんで短期筋が売り乗せし、株価の下げで個人投資家も売らされている」(みずほ投信投資顧問執行役員、岡本佳久氏)との声も聞かれた。

 一方で、下げ幅の割に商いは乏しい。東証1部売買代金は1兆円をわずかに上回る水準で、「ファンドの売りがそう大きく出ているわけではない。むしろ、先行き不透明感から買いが入らないことが下げ幅を広げている」(いちよし証券、高橋氏)という。  続く...

 
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