明乳と明菓が経営統合、海外展開ではM&Aも視野

2008年 09月 11日 19:53 JST
 

 [東京 11日 ロイター] 明治乳業2261.Tと明治製菓2202.Tは11日、2009年4月1日付で株式移転により共同持ち株会社「明治ホールディングス」を設立し、経営統合すると発表した。売上高1兆円を超える食品メーカーが誕生する。新会社はM&Aも視野に入れて、海外市場の積極展開を進める。

 新会社は、菓子、乳製品などの食品、医薬品まで扱う企業グループで、キリンホールディングス(2503.T: 株価, ニュース, レポート)やサントリーなどに次ぐ売上げ規模5位の食品会社となる。

 新会社「明治ホールディングス」は、2011年度の連結売上高1兆3000億円程度(07年度は1兆1116億円)、経常利益は500億円程度(同277億円)を目指す。なお、具体的な内容を盛り込んだグループの3カ年の中期経営計画は、2009年5月までに発表する予定。 

 明菓の佐藤尚忠社長は会見で「この統合を基盤として、世界的な食品メーカーに飛躍したい」と抱負を語った。両社は経営統合により、少子高齢化や競争激化など経営を取り巻く環境の変化や食生活の多様化・健康意識の高まりなど消費者のニーズの変化に迅速に対応する体制を整える。「明治」ブランドの価値向上を図り、「食と健康」分野での事業を強化する方針。

 新会社は、海外事業の強化も掲げている。当面は、アジア市場での事業を強化する。海外展開強化の手法について、佐藤社長は「今までは100%自力だったが、M&Aを視野に入れながらやっていく」とした。

 食品メーカーは、原材料高に苦しんでいるが、明乳の浅野茂太郎社長は、原料高は経営統合の大きな要因にはなっていないと指摘。そのうえで「むしろ売り上げを伸ばし、成長路線で解決していきたい。新市場の開拓や新商品の開発には大きな枠で物事を考えるほうが良い」と、統合に踏み切った理由を説明した。

 明菓の持つ医薬品事業も「重視し、今までの路線でやっていく」(佐藤社長)と述べた。

 経営統合によって、高付加価値商品の開発強化や「食」や「健康」の領域での新商品開発、マーケティング強化、アジア市場など海外成長市場での積極的な事業展開などを図る。また、原材料の共同調達や物流システムの効率化など、コスト面でのシナジーも追求する。  続く...

 
 

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