東芝が5年ぶりの上期営業赤字へ、半導体事業が不振
[東京 19日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)は19日、2008年9月中間期の連結営業損益を300億円の赤字とする業績予想の修正を発表した。従来予想700億円の黒字に対し、1000億円の減少となる。上期の営業赤字は5年ぶり。
営業損益で前年比22%増の増益としていた09年3月期の通期見通しも下方修正し、一転、同37%減となる減益予想に変更した。
半導体事業の不振が、全体の業績の重しとなった。半導体事業では、NAND型フラッシュメモリーの価格下落や民生機器向けシステムLSI需要の減少があり、売上高と営業損益が大幅に悪化。同事業の08年9月中間期営業損益予想は、従来予想から980億円の落ち込みとなる680億円の赤字とした。会見した村岡富美雄・代表執行役専務は「事業環境が厳しく、早期の回復は見込めないと判断せざるを得ない」と述べた。
今後は徹底したコスト削減を進めるとの方針を示し、線幅の微細化や、生産効率の向上などを進めるとした。下期の半導体事業について村岡専務は「システムLSI事業では若干赤字が残るが、メモリー事業はトントン」との見通しを示した。
同社は、09年3月期通期の連結営業損益予想も、前年比37%減の1500億円の黒字(従来予想は2900億円の黒字)に下方修正した。前年は2381億円の黒字だった。
事業別営業損益では、デジタルプロダクツ事業は携帯電話市場の縮小による減収を見込むとしたが、PCが好調などとして計画を変更しなかった。火力発電システムなどの社会インフラ事業も堅調と予想している。ただ、半導体事業は、従来予想から1550億円の落ち込みとなる650億円の赤字に修正した。設備投資計画の見直しについては、村岡専務が「タイミングをずらすことも含めて精査している」と述べるにとどめた。
09年3月期の通期売上高見通しは7兆7000億円(従来予想は8兆円)、税引前損益は1700億円(同2600億円)、当期損益は700億円(同1300億円)と、それぞれ下方修正した。
中間配当予想は1株当たり前期実績比1円減配の5円とした。
(ロイター日本語ニュース、平田紀之 記者)
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