ユニクロ主導で逆行高したアパレル株、内需株物色の流れ象徴
[東京 3日 ロイター] ユニクロの販売が好調だったファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)が主導する形で、アパレル株が逆行高を演じた。景況感の悪化など取り巻く環境は厳しいものの、景気対策による先行きの回復期待や、海外投資家の保有比率が相対的に低く、直近の局面での売り圧力が弱いという優位性が注目されている。
外需失速で輸出関連銘柄の下落幅が大きくなっているのとは対照的に、内需関連株は底堅さが目立っており、アパレル株はそうした内需株物色の流れを象徴しているとの見方も出ていた。
景気悪化が懸念され、アパレル業界の環境は楽観視できない。実際、業界関係者によると、景気上向き局面の最後に売れ始め、下向き局面では最初に買い手控えられる──。そんなバロメーターのようにみられる紳士服の動きが、ここにきて鈍り出したという。
しかし、ファッション性という要素もある婦人服は比較的底堅く推移している。とりわけ9月は後半から気温が下がるなど天候にも恵まれ、アパレル各社の売上高を下支えした。
その中で好調ぶりが突出していたのが、ファーストリテイリングだ。同社が2日発表した9月の国内ユニクロ事業・月次売上速報で、既存店売上高は前年比20.8%増。9月は積極的な販促活動を展開したことに加え、月の後半から気温が低下し秋冬物の販売が好調だったと同社では説明している。
アナリストの間からは「季節の変わり目の関係で9月売上が振れやすい点を考慮しても、想定以上に好調だった。新商品がけん引したわけではなく、ベーシックやインナーを中心とした強化によって、トレンド不在の中で好調を維持している点が評価できる」(ゴールドマン・サックス証券・アナリストの河野祥氏)との声が出るなど、市場にサプライズ感を与えた。
ただ、例年9月は季節の境目であるため、たとえば1000円のTシャツから3000円のパーカーに売れ筋が変化し、売上高はボラタイルになる傾向がある。しかも、ユニクロ事業は「少数アイテムの大量売買で全体をけん引する構造で、売上高を加重平均するとレバレッジが利きやすい。20%という数字はその点を割り引いて考える必要があり、異次元の境地に入ったわけではない」(大和総研・専門店・アパレル担当アナリストの篠崎真紀氏)との声も出ていた。
それでも、9月ユニクロ事業の売上高は、事業の特殊性のみで語ることはできない。他のアパレル会社についても9月は回復、あるいは底堅く推移したためだ。 続く...





















