円が対ユーロなどで数年ぶり高値、リスク回避の円買い活発

2008年 10月 6日 16:52 JST
 

 [東京 6日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前週末NY市場の午後5時時点から円高が進み103円前半で取引。米国発の金融不安が欧州などへ飛び火するとの見方が強まり、週明けの取引ではユーロが対円で5円超下落し2年半ぶり、対ドルでも1年ぶりの安値を更新。

 英ポンドや豪ドルなどの売りも激しく、円は幅広い通貨に対して数年ぶり高値を更新する全面高となった。世界的な株安で投資家がリスク回避姿勢を強めていることが、円の上昇につながったとする見方もある。円全面高の展開にドル/円は102.85円まで下落し、5月以来5カ月ぶり安値をつけた。

 <クロス円が1日で3―6円の円高に振れる>

 週末に開かれた欧州連合(EU)首脳会談が、金融危機では協調行動を確認するにとどまったことなどから、週明けの取引では、ユーロ/円が前週末終盤の145円前半から1円半程度下落した143円半ばで取引が本格化。個人・機関投資家や海外ファンドなど幅広い向きの売りに下げ幅を広げ、一時139.96円と2006年4月以来の140円割れとなった。対ドルでも午後3時過ぎまでに前週末終盤の水準から200ポイント超下落し、一時1.3559ドルと07年9月以来1年1カ月ぶり安値をつけた。市場では、投資家やファンドのユーロ建て資産圧縮の動きが、ユーロの大幅な下落につながったとする声が複数出ている。

 金融不安の波は欧州のみにとどまらないとの見方から、他通貨も大きく下落した。値動きは特に対円で大きく、英ポンドは対円で前週末終盤の186円半ばから下落した185円前半で取引が本格化し、一時180円半ばと6円下落し03年11月以来5年ぶり安値を更新。豪ドル/円は同81円半ばから5円安の76円半ばと4年ぶり、NZドル/円は同69円半ばから66円半ばまで3円の下落で03年10月以来5年ぶり安値を更新した。

 市場では、金融不安や株安の世界的な広がりがクロス円の大幅な下落につながったとする声が出ている。「最近は週末ごとに救済合併や何かしらの対策発表などがあり、週明けは(前週末終盤の水準から上昇して取引が本格化する)ギャップアップすることが多かっただけに、前週末も何かある可能性があるとしてクロス円などの売りポジションを圧縮する向きが多かった。しかしこの週末は特段のニュースがなかったので、あらためて安心感からクロス円を売り込む動きが強まった」(都銀)という。

 クロス円の下げに円買いの側面を指摘する声もある。世界的な株安で投資家がリスク回避姿勢を強めればポジションの解消圧力が強まり、これまで売り込まれた円の買い戻しが進む「リスク回避の円買い」との見方だ。さらに今回の金融不安では「日本だけが相対的に健全」(外銀)であることも、円買いを誘発しやすい要因となっている。

 <ドル指数が1年2カ月ぶり高水準、不安継続でリパトリのドル高>  続く...

 
 
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