株式相場急落で個人が始動、投資層のすそ野拡大も
水野 文也記者、江本 恵美記者
[東京 17日 ロイター] 株式相場の急落を買いの好機ととらえる個人投資家が増えている。直近の1週間で対面、オンライン経由ともに証券会社の個人投資家による口座開設が急増し、日経平均が2万円に迫った2007年春以来のにぎわいをみせている。
米金融危機を発端にした世界的な景気減速によって株価の急落の波が各国に押し寄せているが、東京市場では投資家のパイを広げるきっかけになっているとの見方が浮上している。
「今週に入って、しばらく口座を使っていなかった投資家から口座の再稼動の問い合わせ電話が鳴り止まない」──。オンライン証券3位の楽天証券では、カスタマー・サービス・センターに電話が続々と入った。同社の経営企画部によると、口座の入金や預け入れの金額がゼロのまま、最後のログインから1年間株式の取引がない場合は口座にロックがかかるが、カスタマー・サービス・センターに電話をしてきた投資家の3割はロック解除を求め、久々に取引をしようと動いた。中でも「連休明けの14、15日に電話はひっきりなしの状態」だったという。
10月10日に日経平均株価はザラ場で一時1000円超の大幅安となり、株価は2003年以来となる危機的な水準まで落ち込み、その後も安値波乱の商状が続いている。しかし、金融不安、景気後退への不安が頂点に達する中で、個人投資家は急落が逆にチャンスとばかり、株式投資に前向きな姿勢を見せ始めていた。
眠っていた投資家が目覚めたばかりではない。マネックスグループ(8698.T: 株価, ニュース, レポート)の松本大社長は、マネックス証券の「口座開設の申し込みがものすごい勢いで増えている。10月10日から14日は口座開設の請求が通常の5倍くらいに増えた」と述べ、これまでオンラインで株式の売買をしたことのなかった新しい投資家が口座開設に動いていることを指摘する。
松本社長は「相場がこれだけ下がったので、新しく投資を始めようとする人が関心を示している。テレビで株価や経済に関する報道が目に見えて増えるとアテンションも上がり(投資に)興味を持つ人が増えるのだと思う」と話す。
オンライン証券最大手のSBI証券(旧SBIイートレード証券)でも、同11日から13日に口座開設の資料請求が約6000件に上った。その前の週末である4─5日に来た資料請求件数は約1350だったため、1日あたりの平均を比較しても、およそ3倍の投資家が口座開設に動いたことがわかる。 続く...













