カウプシング銀のサムライ債デフォルト、リーマン債に続く異常事態
[東京 27日 ロイター] 政府の管理下に置かれているアイスランドの銀行最大手カウプシング銀行KAUP.ICが発行した4銘柄・発行総額780億円のサムライ債(円建て外債)がデフォルト(債務不履行)となった。
カウプシング銀行が2006年10月20日に発行した第1回固定利付き債(償還2009年10月20日、発行額500億円)が今月20日に利払いがなく、猶予期限とされた27日までに利払いが実行されなかったことから、発行要項上のデフォルト事由に該当した。財務代理人の三井住友銀行は27日に利払いされなかったことを確認した。この結果、カウプシング銀行が発行した他の第2回固定利付き債(2010年7月5日、100億円)、第3回固定利付き債(2012年7月5日、50億円)、第1回変動利付き債(2012年7月5日、130億円)もデフォルトになったものとみなされる。
9月に米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の5銘柄・発行総額1950億円のサムライ債がデフォルトになっており、短期間に金融機関のサムライ債が相次いでデフォルトになる異常事態となっている。
サムライ債が相次いでデフォルトになったことについて、ある国内大手証券のクレジットアナリストは「世界規模で深刻な信用収縮が起きていることがわかる。新興国のソブリンのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムが急拡大していることは気がかりで、今後、新興国の発行した債券のデフォルトリスクが高まることも想定できる」と述べた。複数のクレジット市場関係者は、買い手がつかないほどサムライ債への不信感が強まる可能性が出てきたとみている。
カウプシング銀行債の弁済に関しては、ある銀行系証券のクレジットアナリストは「アイスランドの場合、国自体が大混乱しているため、カウプシング銀行債の弁済内容が確定するまでには、かなりの時間がかかる」とみている。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)
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