空売り規制、過去の違反も含め緊急調査=中川財務・金融相
[東京 28日 ロイター] 中川昭一財務・金融担当相は28日の閣議後の記者会見で、空売り規制違反の緊急調査を実施すると発表した。金融庁、証券取引等監視委員会、東京証券取引所と連携し、違反があれば過去にさかのぼって対処する。
また、株の手当てのない空売り(ネーキッド・ショート・セリング)禁止は11月4日に実施の予定としていたが、きょうから前倒しで実施する。
中川財務・金融担当相は、空売り規制違反の緊急調査について、今朝、麻生太郎首相と相談して決めたことを明らかにした。また、ネーキッド・ショート・セリング禁止の前倒し実施については「欧米ですでにやっているが日本では遅れている。この数日が日本の株式市場に大事で、ある意味で危険であると判断し、きょうの早朝から首相と相談して、首相の指示を踏まえて決定した」などと述べた。一方で、「昨日、対策を発表したが、市場の動きが昨日も下がっている状況もある」とも語った。
金融庁は27日の麻生太郎首相の市場安定化策の指示を受けて、空売り規制の強化として、ネーキッド・ショート・セリングの禁止を発表した。日本では、空売り規制について、1)直前の市場価格以下での空売り禁止、2)売り付けの際、空売りであることの明示義務――の措置をすでに講じている。また、10月14日以降には、証券取引所が全銘柄合計と業種別の空売り状況を日次で公表している。
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が27日、円相場の変動に対して過度との懸念を表明する緊急声明を発表した。中川財務・金融担当相は「急激な変動はどの国にとってもプラスではなくマイナスだ。その判断で、G7声明を発表した。その意味で、急激な変動がなかったということで効果があった」と述べた。一方で、円売り介入については「答えない」と述べた。
日銀の金融政策については「日銀が日銀法に基づいてやっている。そして、政府とも連絡を取ってやっているし、われわれも日銀と連絡して私は金融行政をやっていく」と述べた。昨日、山口広秀日銀副総裁が就任あいさつに訪れて「今後もその形でやっていこうと話した」という。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)
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