焦点:ヘッジファンドが償還増に向け対応、年末にかけ市場は混乱せず
[ロンドン/ボストン 18日 ロイター] 投資家からの年末の資金引き揚げに直面しているヘッジファンドだが、多くのファンドは措置を講じているため、市場のボラティリティが大幅に高まるとは見られていない。
多くの投資家はぎりぎりまで、どのファンドの運用成績が最も悪いか見極めようとしている。ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、10月までの業界の運用成績はマイナス16.05%だった。
しかし多くのファンドは、すでに流動性の高い資産を売却し、投資家の償還に備えてキャッシュ水準を確保している。投資家の一部は、償還要求を出した後に撤回する可能性があり、年末のポートフォリオ見直しまで資金返還を求めない投資家もいる。
60・90日前の償還請求を設定しているファンドはすでにどの程度の請求があったかを把握しており、45日前に設定してるファンドは確認可能な時期にきている。流動性の高い資産への投資戦略をとっているファンドは通知期間を30日間に設定しており、月末には大勢が判明する。
ヘッジファンドの幹部は、年末の償還額を運用資産の15―20%とみている。しかし英マン・グループ(EMG.L: 株価, 企業情報, レポート)のクラーク最高経営責任者(CEO)は、4分の1あるいは3分の1の償還を見込んでいる。
ファンド・オブ・ヘッジファンズ、アルテッジ・キャピタルのセム・ハビブ共同創設者は「総償還額は20―25%になるだろう。一部のファンドは50%以上となる一方、わずか5%のファンドもあるだろう」と述べた。
しかし多くのヘッジファンドは、株価下落あるいは償還に備えてすでにキャッシュ水準を引き上げている。
アティカス・ヨーロピアンは、下落した資産から資金を引き揚げてキャッシュと米国債のポジションを50%以上にした。バンク・ジュリアス・ベアのファンド・オブ・ファンズマネジャー、サッサン・ゼイカー氏は、キャッシュ水準はすでに30%になっており、年末までに50%に引き上げる方針だ。 続く...












