焦点:米自動車業界、過去の救済劇から学べる教訓

2008年 11月 24日 16:09 JST
 

 [デトロイト 23日 ロイター] 経営難に直面する米自動車大手3社のビッグスリー。米議会では総額250億ドル(約2兆4000億円)の支援策が検討されているが、自動車業界が過去に経験した2つの救済策から学べることもある。1つは失敗に終わり、もう1つは成功した。

 失敗例は1970年代の英ブリティッシュ・レイランドの国有化。成功例は、少なくとも過去2年に起きた出来事を除けば、1980年代のクライスラーの復活だ。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)と米フォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)、米投資会社サーベラス・ キャピタル・マネジメントが保有するクライスラーの3社が現在直面する問題と、過去の双方のケースには、いくつかの類似点がある。

 過去の2つの救済策からの主な教訓は、ビッグスリーが実現可能な復活プランを作り、その進捗を確認すべく政府が明確な達成目標を設定しなければ、支援策は失敗に終わるというものだろう。

 英国自動車産業の衰退に関する著書(The British Motor Industry 1945-1994: A Case Study in Industrial Decline)もあるセント・フランシス大のティモシー・ウィスラー教授は「問題を抱えた世界に有り金全部をつぎ込むことは可能だが、生産戦略が間違っていたら何の役にも立たない」と述べた。

 世界の自動車業界には、仏ルノー(RENA.PA: 株価, 企業情報, レポート)や独フォルクス・ワーゲン(VW)(VOWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)など、政府による支援の実例があふれている。しかし、カーディフ・ビジネス・スクールの自動車業界研究センターのギャレル・ライス氏は「ブリティッシュ・レイランドは救出だった点で違う」と指摘する。

 <ブリティッシュ・レイランドの教訓>

 1960年代後半に開始した一連の合併で大きくなったブリティッシュ・レイランドは、最盛期には英国自動車市場の約40%を押さえるまでに成長。世界で5番目に大きい自動車メーカーとなったが、傘下に抱える車種があまりにも多過ぎた。  続く...

 
 
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