焦点:FRBのABS市場活性化策に市場は冷たい反応

2008年 11月 26日 13:43 JST
 

 [ニューヨーク 25日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は消費者向け貸し出しを促し、凍りついている資産担保証券(ABS)市場の活性化を目指して追加対策を発表したが、対策の細部がはっきりしないため、市場はさほど反応していない。

 FRBは財務省の支援を得て、2000億ドル規模のターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)を創設する方針。これは消費者向け貸し出しに重要な役割を果たすABSの新規発行を促すことが目的だ。

 自動車ローンや学生ローン、クレジットカードを裏づけとする証券化市場は、信用収縮が深刻化し、資金調達コストが急上昇したことで、機能停止状態に陥っている。

 財務省は追加対策発表に際して発表した声明の中で、「ABS市場の混乱が続けば信用が一段と手に入りにくくなり、経済全般をさらに悪化させる恐れがある」との認識を示した。

 だが、市場関係者は、TALFプログラムについて、消費者向け貸し出しや支出を押し上げるには力不足だとみている。

 ある投資家は、TALFプログラムは、流動性が枯渇し、スプレッドが過去最高水準に拡大しているABSの流通市場の問題を解消することにはつながらないとみている。

 ドイチェ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジェームズ・グレイディ氏は「プランは、最近組成された資産を間接的に購入することで、消費者が引き続き資金調達できるようにすることを目指しているが、既発のABSについては何の対策も施されていない」と指摘、「市場の反応が冷たいのは、流通市場における既存ポジションには関係ないからだ」と述べた。

 FRBによる今回の発表は意表をつくものだったが、詳細がはっきりしないため混乱も招いている。投資家は、実際にどんな形でプログラムが運用されるのか、詳細な情報を求めている。  続く...

 
 
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