インタビュー:業績再修正は絶対に回避=福井・ホンダ社長
[東京 19日 ロイター] ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の福井威夫社長は19日、ロイターなどとのインタビューに応じ、2009年3月期はこれ以上の業績修正は絶対に回避したいとの考えを示した。
この先ドル/円が85円で推移しても今年度の収益に大きな影響はないという。2010年3月期については1ドル90円でも黒字になる事業計画を立てるが、今の為替水準が続けば国内生産を抑制せざるをえず、「期間従業員は限りなくゼロになる」と語った。
また、計画していた高級車「アキュラ」のロシア投入を白紙に戻すほか、2010年を目標としていた世界販売450万台がほぼ不可能になったことを明らかにした。来春投入する新型ハイブリッド車「インサイト」の年間販売20万台も、市場の冷え込みなどから計画を下回る可能性があるという。 <今の円高は異常、国内の空洞化進む>
福井社長は「業績見通しの再修正は絶対にやりたくない。想定できる悪い条件は織り込んだつもりだ」と語った。ホンダは12月17日に今年度3度目の業績下方修正を発表し、連結営業利益を5500億円から1800億円に引き下げた。しかし、新たに設定した下期のドル/円レートは95円で、80円台後半で推移する足元の水準とかい離。さらなる下振れが懸念されていた。福井社長は「10、11、12月の3カ月は1ドル97円ぐらいで、この先は90円ほどで見ている。仮にこの先85円になったとしても、通期で見ればそれほど大きな影響はない」と述べた。
2010年3月期については「1ドル90円でも黒字になる計画を立てないといけない。赤字にはしたくない」と語った。埼玉県の寄居工場の稼動延期など、17日に発表した投資計画見直しや経費削減の効果が表れてくるという。海外の現地生産を増やし、国内生産を減らすことでも対応するが、恒常的に90円を切る円高が続けば「日本での生産をさらに減らさざるを得ない。4000人弱いる期間従業員は限りなくゼロに近くなる」と述べた。
さらに福井社長は「今の円高は異常。日本政府の対応は、輸出産業がどうなっても構わないという姿勢に見える」と指摘。その上で「それならそれで民間企業は対応するしかないので、研究機能も本社も日本から移さざるをえない。国内は空洞化が進んで仕事がなくなる」と述べ、為替の安定化に向けて政府に迅速な対応を求めた。
<原油下落は一過性>
このほか福井社長は、高級車「アキュラ」のロシア投入計画を白紙に戻す考えを明らかにした。日本への投入計画を凍結したことは17日に発表していた。2010年に世界販売を450万台に引き上げる計画も「シナリオは崩れた。このままなら届かない」と語った。 続く...
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