インタビュー:海外比率最大6割を検討=花王
[東京 25日 ロイター] 花王(4452.T: 株価, ニュース, レポート)の高木憲彦・取締役常務執行役員は25日、ロイターとのインタビューで、海外売上高比率を現在の3割弱から2020年ごろまでに4─6割程度へ引き上げる長期目標の検討に入ったことを明らかにした。
現在注力している中国などアジア市場のほか、ブラジル・ロシアといった新興国での事業拡大を図る。
同社の海外売上高比率は2008年3月期で27─28%程度。消費者向け商品の国際事業を担当する高木常務は、同比率の目標について「2010年度(2011年3月期)で30%だが、その先の2015年から2020年ごろを視野に入れてもう一度、戦略を練り直そうとしている。海外の事業規模(の比率)を4割から6割まで高めていきたいという希望はある」と語った。
注力する地域として同常務は中国が最優先として、「あとはロシアとブラジル。女性の美に対する意識が高くて非常に面白いマーケット。ちょっと遅れてインドという形になると思う」と述べた。
事業拡大の方法として「一つはオーガニック・グロース(自力での成長)、もう一つはM&A(合併・買収)で、成長を実現する原動力になる」としている。自前での事業拡大については「花王の強みは商品開発力。商品で消費者を刺激していく」と強調。具体策として同常務は「海外売上高に対して新製品と既存製品の改良品の比率を継続的に10%にする」ことなどを挙げた。
花王は2002年に米高級ヘアケア製品メーカーのジョン・フリーダ社、2005年に英高級化粧品メーカーのモルトン・ブラウン社を買収するなど海外でM&Aを進めてきた。「花王の技術を生かすことができるか」がM&Aでの最大のポイントだという。
同社が海外での売り上げ比率を最大で6割へと大幅拡大していく過程では、仏ロレアル(OREP.PA: 株価, 企業情報, レポート)、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N: 株価, 企業情報, レポート)、英蘭ユニリーバ(ULVR.L: 株価, 企業情報, レポート)など海外の強大なメーカーとの競合が避けられないが、単発の買収で一挙にこれらのメーカーに肩を並べるのは難しいとの指摘もある。買収対象となる企業について高木常務は「(数は)結構ある」と述べた。1件ごとの買収はさほど大きくなくても、件数を積み上げていくことで規模を拡大できるとの認識だ。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者、西谷 優美子記者)
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