ロシア、ウクライナ経由の欧州向けのガス供給量を削減

2009年 01月 6日 11:28 JST
 

 [モスクワ/キエフ 5日 ロイター] ロシアは5日、ウクライナを経由する欧州向けのガス供給量を削減した。ロシアはウクライナが同国経由の欧州向けガスを違法に抜き取っていると非難しており、同国経由の供給量を削減することで違法な抜き取りを止めさせる意向だ。

 ロシアのガス独占企業ガスプロム(GAZP.MM: 株価, 企業情報, レポート)は、ウクライナ向け輸出価格交渉のもつれから、同国向けのガス供給を今月1日に停止。その後ロシアはウクライナが同国を経由する欧州向けガスを違法に抜き取っているとの非難を強め、ロシアのプーチン首相はカスプロムに対し、ウクライナが違法に抜き取っているとする量と同量の従来の供給量の約6分の1を削減するよう命じた。

 またプーチン首相はガスプロムに対し、欧州連合(EU)加盟各国に同社の立場を説明するよう指示した。

 欧州各国は需要の約5分の1をウクライナ経由のロシア産ガスに依存している。

 欧州委員会のバローゾ委員長は、ロシアのプーチン首相とウクライナのティモシェンコ首相に対し、両国間の対立を欧州各国へのガス供給に波及させないよう要請したことを明らかにした。その上で「事態の解決を望んでいる。解決しなければ、両国間の対立に関係のない欧州各国で問題が起こる可能性がある」と懸念を表明した。

 ロシアによるガス供給量削減を受け、ウクライナの国営ナフトガスは声明を発表し、ドイツを含む欧州10カ国へのガス供給に影響が出る恐れがあると警告した。

 一方ロシアは、ウクライナ経由の供給量の削減を埋め合わせるため、ベラルーシとトルコを経由する別のルートを通して欧州への供給を増やすとしている。

 
 
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