今週から始まる米金融機関決算、1990年以来の厳しい内容か

2009年 01月 13日 15:33 JST
 

 [ニューヨーク 11日 ロイター] 近く始まる米金融機関の決算は、米政府による金融セクター支援策にもかかわらず、1990年以来最も厳しい内容になると見込まれている。

 クレジット関連損失の拡大、失業の急増をはじめとする経済環境の悪化、貸し出し利ざやの縮小、預金獲得コストなどが、大手金融機関の大半にとって収益の圧迫要因になると思われる。もっとも、投資家は不良債権処理に向けた資本の充実度合いや資本政策、およびリストラ計画などに注目しているため、利益そのものの数字は過去のものとして、それほど重視されない可能性がある 

 今回の決算発表シーズンは、15日に予定されているウィスコンシン州のマーシャル・アンド・イルスリー(MI.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算で幕を開ける。バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガンチェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、ウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算も月内に予定されている。

 サンフォードC.バーンスタインのアナリスト、ジョン・マクドナルド氏は、決算は「ぞっとする」内容になる恐れがあると懸念する。同氏によると、利ざやの縮小が純金利収入を圧迫する一方、資本市場の混乱や顧客による支出削減により手数料収入も低迷する見込み。

 ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想によると、大手金融機関の大半は1株利益が前年の水準を下回るとみられている。シティグループとアラバマ州のリージョンズ・フィナンシャル・コープ(RF.N: 株価, 企業情報, レポート)は赤字となる見込みで、オハイオ州のフィフス・サード・バンコープ(FITB.O: 株価, 企業情報, レポート)やキーコープ(KEY.N: 株価, 企業情報, レポート)は損益がトントン近辺になりそうだという。 

 全米銀行協会は先週、消費者ローンの延滞は28年ぶり高水準に達しており、今後さらに増加が予想されるとの認識を表明。銀行にとっての問題は住宅セクターだけにとどまらないことが明らかになった。景気悪化に伴い失業者が16年ぶりに近い水準まで増加していることで、ローン損失がクレジットカードなど住宅以外の分野にも広がっている。

 アナリストは、各金融機関が米政府の不良資産救済プログラム(TARP)に基づく支援を受けているにもかかわらず、多くの金融機関が再び減配や資本調達に踏み切る可能性があるとみている。

 シティグループはすでに、TARPから450億ドルの支援を受けたほか、1株配当を0.01ドルに引き下げている。さらに、証券子会社をモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)との合弁事業とする方向で交渉していると伝えられている。  続く...

 
 
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