金融危機の世界は今:即席めんが人気、消防士に応募殺到

2009年 02月 8日 13:14 JST
 

 [4日 ロイター] 世界的な景気減速は大小さまざまな形で表れている。そのほとんどは気持ちを暗くさせるものだが、風変わりなものや人間の想像力を反映するものもある。金融危機の影響を受けた世相を反映する各地の出来事を紹介する。

 経済的困難は即席めん市場にとっては良いニュースだ。日清食品ホールディングスの安藤宏基代表取締役社長(CEO)は「景気の後退時にわれわれのビジネスは成長する。家で料理するのが最も安くて美味しいと考えるようになるからだろう。即席めんは人々の食生活の一部となった」と述べた。安藤CEOによると、同社は日本国内で1年間に即席めん製品26億食を売り上げている。

 「救うべきか見捨てるべきか、それが問題だ」。ハムレットのように、エコノミストたちはひどい状態の経済をどう立て直すべきか決めかねている。米国公認会計士協会は人々に貯金するよう促す広告を展開している。その1つは、よくある中華料理のテイクアウト用の箱でいっぱいになった金庫とともにこう言う。「夕食は注文せずに自分で作ろう。1日当たり9ドル(約830円)の貯蓄X週5日間X10年間X6%の利息=4万6694ドル(約430万円)」。

 一方のフィンランドでは、国が人々に貯金しないよう呼びかける広告を展開している。悪魔の角を持った貯金箱が描かれたポスターが「不況に餌をやらないで」とうたう。みんなが再び消費しなければ景気は回復しない、と説得している。

 貯金箱と言えば、英国の百貨店チェーンのディベンハムズは、貯金箱の売り上げが昨年150%急増したと明かした。ディベンハムズのギフト・バイヤー、ジェイ・シール氏はデイリー・テレグラフ紙に「興味深いトレンドだ。金利が下がり続ける中、多くの人にとって銀行に預金する理由がない。顧客は昔ながらの『マットレスの下に貯金』の考え方になっているようで、余分な現金があれば銀行に預けるよりも貯金箱に入れているようだ」と述べた。

 「Dating A Banker Anonymous」という支援グループが結成された。米国の投資銀行で働く人々の妻や交際相手を支援するためのグループで、こうした女性たちはパートナーである銀行員たちが資金や職を失ったために、贅沢な旅行やギフト、ディナーなどを失った。同グループのウェブサイト、//dabagirls.wordpress.com/は「もし(高級百貨店の)バーグドルフで毎月使えるお金が半分になってしまい、ボトル・サービスが事実上あなたの生活からなくなってしまったなら、笑いで心を軽くして、あなたのストーリーを電子メールで送ってください」と記している。

 酒で悲しみを紛らわそうとしている人たちに、チリにあるバーは割引価格のカクテル「危機メニュー」を宣伝している。サンチアゴの金融センター近くにあるカテドラル・バーには、「ザ・サブプライム」、「不況の中で」、「救済」といった名前の飲み物を出している。銀行のエグゼクティブ、アンヘリカ・ケサダ氏(38)は、ピーチとオレンジのアイスクリームとウォッカで作ったカクテル「ダウ・ジョーンズ」をすすりながら「危機をもじった名前はすぐに注意を引いたし、価格も良い」と語った。

 職を探している人々が、消防士35人の募集に応じて、マイアミで3日にわたってキャンプした。マイアミ市は先着750人の応募のみを受け付ける予定としたところ、週末を通して応募者が列をなし、月曜日の朝までに1000人以上が並んだ。市のスポークスマン、ケリー・ペントン氏は「人々は、安定していて福利厚生のある政府の仕事を良い仕事ととらえている」と語った。  続く...

 
 
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