景気減速で超高層ビル建設にブレーキ、世界各地に凍結案件
[シカゴ 23日 ロイター] 世界で最も高いビルの1つが建つはずの場所には、ぽっかりと大きな穴が開いている。基礎工事を終えたシカゴで建設中の150階建てのビル、シカゴ・スパイアだ。
完成すれば最上部までの高さは約610メートルとなり、西半球で最も高く、全世界で6番目に高い高層ビルとなるはずだった。
ねじれた形状をしたシカゴ・スパイアは、著名建築家のサンティアゴ・カラトラヴァ氏が設計。同氏はネイティブ・アメリカンのキャンプファイアーで立ちのぼる渦巻く煙からアイデアを得たという。
シカゴ・スパイアは2012年までに工事を終える予定だった。アイルランドの開発業者は世界的なマーケティング・キャンペーンを展開し、スパイア内の75万─4000万ドル(約7400万─39億2000万円)までの豪華なコンドミニアムを先を争って購入した。
だが、23メートルの穴を掘り、基礎工事を終えた1月、シカゴ・スパイアの建設は凍結した。世界中の建設計画を抑制している金融危機の影響が及んだからだ。
開発プロジェクトを追跡記録しているドイツ企業Emporis GmbHによると、世界中の超高層ビルの建設プロジェクト1324案件中11%に相当する142件が中断。このうち、米国では301のプロジェクト中29件が停止している。Emporis社が「バベル」プロジェクトという世界5大陸で進行中の世界最高峰の超高層ビルプロジェクト5件の建設も凍結中だ。この中にシカゴ・スパイアも含まれる。
ドバイの超高層プロジェクト、高さ1キロメートルのNakheel Towerも停止している。HSBCは1月のリポートで、750億ドル規模の同プロジェクトは延期、もしくは中止になったと報告した。請負業者は支払いを受けていないと訴えている。モスクワのロシアタワーやサンティアゴの超高層オフィスビル、グラン・トレ・コスタネラの建設も凍結されている。
<大量の失業者> 続く...












