株安/円高トレンドが復活、決算本格化控え業績懸念も
[東京 8日 ロイター] 8日の東京市場は、前日の米国株安をうけて幅広い銘柄に売りが先行し、日経平均.N225は続落、為替市場では円高が進行した。
米アルコア(AA.N: 株価, 企業情報, レポート)が2期連続赤字の決算を発表したほか、国内でも今月後半からの決算本格化を前に、代表的な成長株のひとつである信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)が2009年3月期の連結業績予想を下方修正したことで、企業業績に対する警戒感が高まっている。
7日のアルコアの決算、信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)の業績予想下方修正など「日米ともに企業決算への関心が強まり始めた。特に今週は主だった経済指標の発表がないなか、業績に関心が移っている。楽観一色からのゆり戻し局面にきているようだ。利益確定売りを狙っていた向きには絶好のタイミングだ」と新光証券エクイティ情報部のマーケットアナリスト高橋幸男氏は言う。
「業績のボトムがいまだ見えないためにマーケットから不安感が払しょくされない。ある程度の業績悪化は予想されているが、今後、本決算発表前に予想の再下方修正も出てくるとみられる。悪化を織り込む形でいったん株価が調整することもありうる。ただ、企業業績のボトムからの反転が見通せれば株価も再び反騰基調に戻る可能性は大きい」(証券ジャパン調査情報部副部長の大谷正之氏)との声が出ている。
海外勢の売買は交錯している。「ヘッジファンドの解約凍結解除に伴う売りも出始めているようだが、下値では欧州年金などの買いも観測されている。今後は為替動向を意識した展開になりそうだ」(東海東京証券エクイティ部部長・株式トレーディング業務統括の倉持宏朗氏)とみられている。
「日経平均は利益確定売りと買い戻しが交錯するなかで調整し、一度は8500円を割る場面もあるとみている」と新光証券の高橋氏は言う。
東洋証券・シニアストラテジストの児玉克彦氏は「9000円前後の売り注文が厚いことを踏まえると、現在のボリュームでは上値追いは難しい。いったん上げが止まった可能性もあり、切り返すには日柄整理が必要となりそうだ」と話している。
来週は米金融機関の決算が始まる。英紙タイムズ(電子版)によると、国際通貨基金(IMF)は、世界の銀行や保険会社が抱える不良資産が総額4兆ドルに達する可能性があると発表するもようで、1─2月の収益を良好と述べていた一部の米金融機関の、実際の決算内容が注目される。 続く...
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