インタビュー:日銀の国債買入増額は1つの選択肢=岩田・前日銀副総裁

2009年 04月 8日 17:05 JST
 

 [東京 8日 ロイター] 岩田一政・内閣府経済社会総合研究所所長(前日銀副総裁)は8日、ロイターのインタビューに応じ、追加経済対策に伴う国債の大量増発で国債管理政策が重要視されるなか、日銀の国債買い入れ増額も1つの選択肢だとの認識を示した。

 金融政策は中央銀行が決めること、と日銀の政策判断を尊重しながらも、世界的な金融経済危機のなかで各国中央銀行は信用緩和や量的緩和政策に乗り出しているのが現実だと述べた。

 日本経済の先行きについては、2009年後半には景気が底を打つ可能性を見通した。先行きを展望するうえで3月調査日銀短観で表面化した雇用の過剰感を重視。「雇用の過剰感、設備の過剰感がかなり強くなってきているので、すぐに急速に回復することは描きにくい」とし、回復力の強さは不確実な状況が続くとの見方を示した。 

 インタビューの概容は以下の通り。 

 ――3月日銀短観などを踏まえた景気の現状認識は。 

 「短観は各種統計で示されていた日本経済の急速な落ち込みをかなり忠実に反映した内容だった。一方で、大企業製造業の先行き業況判断DIが若干プラスの見込みとなるなど、在庫調整が終われば、生産も上向きになることへの企業経営者の期待も表れている」

 「ただ印象的だったのは、自動車(全規模)の雇用判断で過剰超幅が79と歴史的にみたことのないような数字になっており、雇用の過剰感が急速に強まっていること。製造業全般でも、雇用判断・設備の過剰感が急速に悪化しており、これは仮に生産が下げ止まって反転していくことがあっても、(回復の)重しになる可能性がある。在庫調整が進んでいると考えることはできるが、その先には生産や雇用、設備の調整がまだ控えていることを短観は同時に物語っている」 

 ――在庫調整の進展で、景気に底打ちの兆しがみれるか。   続く...

 
 
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