南米最大の自動車市場ブラジル、世界に先駆け販売回復

2009年 04月 12日 08:57 JST
 

 [サンパウロ/リオデジャネイロ 8日 ロイター] 南米最大の自動車市場であるブラジルは、過去4カ月連続で自動車販売台数が増加しており、世界各地で自動車メーカーが不景気による販売不振に苦しむ中、一足早く最悪期を脱したとの見方が出ている。

 ブラジルの自動車業界団体は、2009年の生産台数を前年比11.2%減の286万台と予想しているが、減少分のほとんどは輸出需要の減退が要因とみられる。

 一方、大きな潜在能力を秘めるブラジル国内市場は、消費が堅調であることに加え、自動車購入時の約10%減税措置が功を奏し、3月の自動車販売台数が前月比36.2%増と大きく伸びた。

 3月は前年比でも16.9%増加しており、米国が37%減、スペインが39%減、日本が25%減だったのに比べると、ブラジル国内市場の好調ぶりが際立つ。イタリアのフィアット(FIA.MI: 株価, 企業情報, レポート)や独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)、米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nやフォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)といった同国に進出した自動車メーカーの期待も大きい。

 3月の実績は、減税による前倒し購入によって底上げされたとの見方もあるが、アナリストらは、政府の素早い行動と自動車への潜在需要が、他国の先駆けて一足早い回復につながったとみている。

 プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の自動車業界アナリスト、マルセロ・シオッフィ氏は「自動車販売の促進にブラジル政府が取った政策は、米国や欧州で導入されたもの比べ、確かにより効果的だった」と指摘。その上で「しかし問題は、(減税による)前倒し購入による効果であることから、それがどれぐらい持続するかということ。この方法は短期的には使えるが、販売を持続させるためには、後からほかの対策も必要となる」と述べた。

 ドイツやイタリア、フランスなど欧州各国では、政府の税優遇措置の効果も手伝い、過去数週間で自動車市場に幾分回復の兆しが見えている。

 ブラジル連邦政府とサンパウロ州政府は昨年10月、自動車産業支援の第1弾として80億レアル(約3600億円)を拠出する方針を示した。自動車産業は、ブラジルの工業生産の20%以上を占める基幹産業である。  続く...

 
 
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