オバマ米大統領の「核なき世界」、前途多難との声が大勢

2009年 04月 12日 11:32 JST
 

 [ワシントン 7日 ロイター] 核軍縮はこの数十年、何人もの米国大統領が求めてきた課題と言える。そして今、オバマ大統領が「Yes we can」で知られる理想主義で、それを実現しようとしている。

 オバマ大統領の挑戦は、過去に行われた試みと違いはあるのだろうか。専門家の中からは、オバマ大統領が核軍縮を外交政策の中心に位置付けていることから、確かに異なるとする声も聞こえる。

 80年代にレーガン大統領は、「あらゆる核兵器」の廃絶を提唱。レーガンからジョージ・W・ブッシュまでの4人の大統領は、冷戦時代に米ロ両国が備蓄した核弾頭の削減に取り組んだ。

 しかし、核兵器の保有がもたらす安全保障を維持するということは、言うまでもなく、一撃で相手を壊滅できる能力を持つということで、欲望をかきたてられるものと言える。

 現在、米ロのほかに核兵器を保有する国は、英国、フランス、中国、インド、イスラエル、パキスタン、北朝鮮で、イランも核保有国の仲間入りを狙っているとみられる。また、敵を攻撃するために核兵器を手に入れたいと考える武装グループもいる。

 オバマ大統領は、5日のプラハでの演説で「米国が核兵器のない世界の平和と安全を実現するために取り組んでいくと、はっきりと信念を持って宣言する」とし、「すぐにたどり着けるゴールではない。私が生きている間には、おそらく無理だろう。忍耐と粘り強さが必要だ。しかし、わたしたちは、世界は何も変わらないという声を無視しなければならない」などと訴えた。

 核問題の専門家たちは、オバマ大統領の政策が過去の大統領の上を行くものとみる。戦略国際問題研究所の核専門家、クラーク・マードック氏は、核兵器のない世界という目標を外交政策の中心に置いている点で、オバマ大統領が前任の大統領らをしのぐとしている。

 「これはオバマ氏にとって完全な政治的課題。わたしが思うに、率直に努力をしようとしており、それが過去の試みとは違うところ」と同氏は語る。  続く...

 
 
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