ECBは目先の政策と出口戦略のバランスとる必要=トリシェ総裁
[東京 17日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は17日、東京での講演で、金融危機に対応するための非標準的措置は銀行に焦点を当てたものになると述べるとともに、そうした措置を最終的に終わらせる戦略の必要性を指摘した。
同総裁は5月の理事会で非標準的措置を明らかにする見込み。詳細については語らなかった。
同総裁は、強いドルは国益にかなうとの米当局者の発言を評価する一方、ユーロについては、10年前の導入時と比べて価値が上昇していることを考えると、今のユーロが弱いと言うのは現在の状況を反映していないと述べた。
ECBは昨年10月以来、政策金利を3%ポイント引き下げた。5月にはさらに25ベーシスポイント(bp)引き下げられ1%になる見通し。米連邦準備理事会(FRB)や日銀、英中銀のような大規模な資産買い入れには踏み込んでいないが、5月7日の理事会では「非標準的措置」の発表が計画されている。
同総裁は非標準的措置については、期待を創出したくないとして内容に言及しなかった。ただ、ECBは行動への必要性と、将来的な出口戦略の必要性とのバランスをとらなければならないと指摘。「現在の信頼感は、目先の政策決定の大胆さと出口戦略の健全性および信頼性に、同じ割合で依存している」と述べた。
世界経済の深刻な落ち込みとともにインフレは後退しているが、各国・地域の中銀による巨額の資金供給が将来インフレの原因になる可能性があると懸念する声もある。
またECBはこれまでゼロ水準までの利下げを否定しており、米国や日本、英国より高い水準に金利を維持している。
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