東芝の自己資本比率8%台に、公的資金の活用を排除せず
[東京 17日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)は17日、2009年3月期の連結業績予想を下方修正し、2800億円と予想していた当期赤字幅が700億円拡大して3500億円になる見込みだと発表した。
半導体事業が若干改善して営業赤字は圧縮されるが、繰り延べ税金資産850億円を追加で取り崩した。これにより、期末の自己資本比率は8%台に低下。記者会見した村岡富美雄専務は、検討を進めている資本政策について、一般企業向けの公的資金の活用を排除しない考えを示した。
<DEレシオ400%、資本政策であらゆる手段>
2009年3月期の繰延税金資産の取り崩しは地方税分の全額の850億円を取り崩した。この一方で、法人税の1850億円の計上は据え置き、3月末の連結ベースの繰延税金資産残高は4300億円になるとした。
この結果、3月末の自己資本は4500億円(前年度末1兆0223億円)となり、自己資本比率は8.2%(同17.2%)に低下して10%を割り込む。有利子負債は1兆8000億円(同1兆2610億円)になり、DEレシオは400%(同123%)に上昇する。村岡専務は「自己資本の毀損(きそん)は十分に認識している。本来の利益の積み上げによる自己資本の増加だけでなく、時間との関係もあるので、いろいろな資本政策を検討している」と述べた。
村岡専務は、資本政策について「あらゆる手段を考えている」と強調。さらに、今国会で審議中の一般企業への資本注入制度(産活法改正案)の活用については「現段階では考えていないが、あらゆる手段を考えているので排除しない」と述べた。ただ、「まだ制度が審議中だ。さらに、優先株で(資本注入を)やるのであれば、定款変更が必要になるので、すぐに適用するということは考えていない」とも述べた。
<今期の営業利益は黒字化へ、年間の半導体は赤字>
東芝は1月29日、半導体・液晶事業の構造改革計画(体質改革プログラム)を発表した。同日はこの計画の詳細を説明し、2009年度に3000億円の固定費を削減する計画について「内部では10%積み増しの目標」(村岡専務)として、社内で3300億円の削減を目指して取り組む考えを示した。非正規従業員の削減については、2008年度末までに4500人としていたが、新たに2009年度末までに3900人を削減する計画を示した。 続く...
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