ドル/円はリスク織り込み進みレンジ取引=来週の外為市場
[東京 17日 ロイター] 来週の外為市場では、ドル/円は現在の水準をはさむレンジ取引が予想されているが、株価の上昇に一服感が出ていることからユーロはレンジを切り下げるとみられている。
米金融機関や米自動車メーカーの動向は引き続き市場の注目を集めているが、一方でリスクの織り込みも進んでいるとみられ、当面の為替の反応は限られる可能性が大きいという。24日にはワシントンで7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)と20カ国・地域の財務相・中銀総裁会議(G20)が開催されるが、G20金融サミットの後だけに注目度はそれほど高まっていない。
予想レンジはドル/円が98.00―101.50円、ユーロ/ドルが1.29―1.34ドル付近。
<米自動車メーカーと米金融機関に引き続き関心>
株価が高値もみあいの局面に入ってきたほか、米自動車メーカーや米金融機関の動向をにらんで「ドル/円は現在の水準でのレンジ取引になる」(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)との声が聞かれる。
米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nのヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は、17日に同社のリストラ策について記者会見を開く。会社の状況や決定、行動に関する見通しを示す最初の機会になるとしている。ただ、市場は事前調整型の連邦破産法11条適用を織り込みつつあり「部品メーカーの連鎖倒産や米雇用への影響など2次的なインパクトが具体的になるまでは為替への影響は限られる」(ドイツ証券シニア為替ストラテジスト 深谷幸司氏)とみる声が上がっている。米クライスラー[CBS.UL]もフィアットとの提携交渉期限が4月末まであるため、20日の週の相場に与える影響は限られそうだ。
一方、米金融機関をめぐっては、17日にシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、20日にバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)と、注目度の高い米金融機関の決算発表が続く。為替市場ではリスク回避の動きが強まるかどうかがポイントになるが、時価会計ルールの緩和もあり「それほど悪い決算にはならないのではないか」(邦銀)との見方が広がっている。
決算内容次第で株価が下落するようならリスク回避の動きが強まりそうだが、無難に通過できれば市場の関心は米政府による健全性審査(ストレステスト)に移りそうだ。5月4日のストレステスト(健全性審査)の結果公表に先立って、24日に審査の前提などに関する文書が公表される見通し。この文書は、審査に用いた手法などについて説明するもので、結果を解釈する上での指針となる。これを受けて金融機関の健全性について市場に懸念が広がるようならリスク回避の動きが出てくる可能性があるほか、公的資金注入観測が出れば希薄化による株価の下落を招き、やはりリスク回避につながりそうだ。 続く...












