追加利下げ否定しないが引き続き物価安定に焦点=ECB総裁

2009年 04月 18日 16:26 JST
 

 [東京 18日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は18日、東京都内で講演し、ECBはさらなる利下げを検討する可能性があるが、引き続き物価安定に焦点を当てていく、との考えを示した。

 非伝統的措置の具体的内容については、5月7日の次回理事会後に発表すると述べ、言及を避けた。

 同総裁は「5月7日に非標準的措置を決めた時に、市場や投資家に対して説明する」と述べた。

 さらに「ECBの政策金利をさらに緩やかに引き下げる可能性は排除できない」としながらも、「ECBにとってゼロ金利は適切でないとも言える」と述べた。

 非伝統的な政策措置については、インフレリスクを重視する必要があると指摘、それらの措置を転換する戦略がなければ信頼感を回復することができない、との考えを示した。

 そのうえで「われわれは、インフレ期待を物価安定の定義に沿った水準に抑えなければならない。われわれは物価安定を成し遂げてきたため、欧州の人々はECBを物価のアンカー役として信頼している」と述べた。

 トリシェ総裁は前日、金融危機に対応するECBの非伝統的措置は銀行に焦点を当てたものになると明らかにするとともに、中央銀行はその措置を終わらせる戦略が必要だ、と述べていた。

 また、金融危機への対応策についてECB当局者の間で公に議論が高まっていることは理事会内部の見解の相違を反映しているとの見方を否定し、「ECB内部に分裂はない。私がよく知っているわれわれの仲間の発言について、行き過ぎた解釈をすべきでない」と語った。

 
 
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