三菱自の10年3月期、大幅コスト削減で営業増益見込む

2009年 04月 27日 18:30 JST
 

 [東京 27日 ロイター] 三菱自動車工業は27日、2010年3月期の連結営業利益は前年比約7.5倍の300億円を計画していると発表した。自動車販売の低迷と円高が続くものの、大幅なコスト削減で増益を目指す。

 トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト5人の予測平均値は435億円の赤字だった。

 当期損益は50億円の黒字を見込んでいる。09年3月期の548億円の赤字から改善する見通し。

 2010年3月期の自動車販売台数は前年比13%減の93万2000台を計画。日本を除くすべての地域で減少し、570億円の減益要因になる見込み。日本については低公害車向けの減税などが需要を押し上げるとみている。想定為替レートはドル/円を92円、ユーロ/円を116円に設定。営業利益を710億円圧迫する。

 一方で、原材料高の下落が680億円、労務費などの削減と販売費の減少が860億円の増益要因になる見込み。操業率が低下していた米国工場の減損処理を、前年度に実施したこともプラスに作用する。

 会見した益子修社長は「少しずつ底が見えてきた気がするが、(クライスラーなど)米大手メーカーの問題があり、明確には言えない」と語った。その上で「販売台数や売上高を伸ばすことで利益を改善するのはリスクが高い。徹底的なコスト削減で乗り切りたい」と述べた。

 09年3月期の営業利益は前年比96.4%減の39億円だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト3人の予測平均値は44億円の営業赤字だった。

 同社は09年3月期の1年間で約2000億円の現金が流出。今年度上期も在庫調整で流出が続くが、必要な資金は民間の金融機関や日本政策投資銀行から調達できるという。フリーキャッシュフロー(純現金収支)は下期から黒字化する見込み。改正産業活力再生特別措置法にもとづく公的資金を使った資本増強は現時点で考えていないという。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

 
 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ