ルネサスとNECエレが来年4月統合で合意、NECは持分法適用へ

2009年 04月 27日 21:30 JST
 

 [東京 27日 ロイター] 半導体大手のルネサステクノロジ(東京都千代田区)と同業大手のNECエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)は27日、両社が2010年4月1日に事業統合する方向で協議を開始することについて合意したと発表した。

 09年3月期の両社の売上高を単純合計すると1兆2350億円に上り、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)を抜き世界3位になる。NECエレは東証1部上場でルネサスは非上場会社だが、統合後の新会社は上場維持を前提にする。

 ルネサスには日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)が55%、三菱電機(6503.T: 株価, ニュース, レポート)が45%出資。NECエレにはNEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)が65%出資している。記者会見したNECエレの親会社NEC(6501.T: 株価, ニュース, レポート)の矢野薫社長によると、ルネサスとNECエレの統合会社に対しては、日立、三菱電機、NECとも持分法適用のグループ会社にする方針。

 記者会見には、ルネサスの赤尾泰社長、NECエレの中島俊雄社長の両社長、NEC(6501.T: 株価, ニュース, レポート)の矢野薫社長のほか、日立の川村隆会長兼社長と三菱電機の下村節宏社長が出席した。日立の川村社長は、ルネサスとNECエレの統合会社の財務基盤強化について「あらゆる選択肢を検討中だ。公的資金も検討のひとつ」と述べて、改正産業活力再生法に基づく一般企業向けの資本注入策の活用を含めて考えていることを明らかにした。

 ルネサスは家電製品や自動車を制御するマイコンで世界首位のほか、薄型テレビなどデジタル家電や携帯電話向けのシステムLSI、ディスクリート(個別半導体)など幅広い半導体製品を手掛ける。NECエレはマイコンで世界2位のほか、デジタル家電やゲーム機用の映像処理用LSIが強い。任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)のゲーム機「Wii」に画像処理用LSIを供給していることも特徴だ。 ただ、両社とも収益面は厳しく、特にNECエレは09年3月期までに4年連続の当期赤字で累計約2200億円に達する。デジタル家電用などのシステムLSIの売り上げが伸び悩んだほか、海外のファウンダリー(受託半導体製造会社)との競争激化などが影響している。ルネサスは08年3月期までは業績が比較的安定していたが、世界不況に伴う自動車販売の急激な落ち込みなどにより09年3月期は2060億円の最終赤字を見込んでいる。

 NECエレの中島社長は、統合会社が2010年4月に発足する際は「赤字でのスタートは前提としてない」と述べて、今期中に赤字を解消する考えを示した。

 (ロイター日本語ニュース 村井 令二記者 浜田 健太郎記者)

 
 

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