三井住友、日興シティの債券・株式の引受部門も買収へ
[東京 28日 ロイター] 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)は、交渉が大詰めを迎えている日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の一部買収で、日興シティの中小企業取引部門などに加えて、債券や株式の引き受け部門も買い取る方向で調整に入った。
両部門は資本市場業務の根幹を担っており、三井住友は投資銀行分野の強化にも大きく一歩を踏み出す。複数の関係筋が28日、明らかにした。
三井住友とシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)はすでにリテール分野の日興コーディアル証券の買収で大筋合意している。当初はこれに加えて、日興シティの中で、新規上場などを柱とする中堅・中小企業取引部門を買収する見通しだったが、上場企業の株式の引き受け(ECM)や債券の引き受け(DCM)部門の買収についても合意を得る見通しとなった。
トムソンロイターによると、2008年1─12月期の国内の債券の引受のリーグテーブルで日興シティは、ランキング5位(2兆3803億円)、マーケットシェアは11%だった。株式引受け(エクイティファイナンス)のリーグテーブルでは、同3位(約1554億円)、市場シェアは10%だった。日興シティは07年12月期にも3位で、大和、野村に並んでエクイティファイナンスの上位3指に入る常連となっている。
両部門で引き受けた債券や株式を日興コーディアルのネットワークに乗せて販売すれば、より相乗効果が得られると判断した。三井住友はリテール販売力だけではなく、投資銀行ビジネスでも一定の地位を確保することになる。三井住友は買収した日興シティの投資銀行部門を、大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)と合弁で事業展開する法人向け証券、大和証券SMBCと統合させることも検討する。日興シティのうち、売却対象とならないのはマーケット部門などのごく一部に限られることになる。
三井住友は日興コーディアルと日興シティの買収で、米シティと基本合意する。買収価格は5000億円超になり、週内にも発表する見通し。
(ロイター日本語ニュース 布施太郎記者 江本恵美記者)
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